淡い恋心

 冒頭でいきなり主人公が傘をさした女性を追いかけるといった描写が面白くて、物語にひき込まれます。

 もう成人した大人なのに、ゆりに恋こがれる主人公の心理描写が申し分なく、淡い恋心が読み手にもつたわってきます。
 ゆりの主人公にたいする切ない恋心も丁寧に描かれていましたね。
 
 詩的な表現がところどころに散りばめられてて、さすが純文学だ、と思いました。