三國志の百五十年後に現れた魔王の起こす悲劇

あの漢帝国が滅び、三国志の時代を迎え、人々は争いあった。しかも中華はその後外部より胡族の侵入を招き、さらなる戦火に巻き込まれる。

冉閔。
彼はそんな胡族たちが争う中に立ち上がった漢人である。

しかし冉閔が立ち上がったのは胡族政権の将軍として。しかもその暴力を自らの手足とし、さらなる死を撒き散らす。胡族の代わりに立ったのは、所詮新たな魔王でしかなかったのだ。

ある者はそのただ中に打ち捨てられ、ある者はそんな被害者たちのために剣を取る。

荒れ果てた世界では、あるいは死こそが救いとなるのだろうか。

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