今まで読んだカクヨムの作品の中で、いちばん完成度が高かった。

 文句なく星3なんだけれど、どこがよかったのかと聞かれると、とても困る作品。
 まず、文章はうまい。まちがいない。

 問題はストーリーだ。
 あってないような、語弊を恐れずに書けば、思いついても普通は文章にしようとは思わない内容だと思う。少なくとも私はしない。
 では、つまらないのかと問われれば、たいへんおもしろい。
 とてもおもしろいのだけれど、どこがと問われると答えられない。ふしぎな感覚に襲われる。
 読んで感じてくれとしか書きようがない。

 火星年代記のテイストが若干感じられるところに惹かれたのかもしれない。わからないが。