第7話 2000/8


[夏]



♪〜夏って言葉には、すてきな響きがあるね〜♪


プールサイドの、照り返し。

君は、流れの若鮎のように。

ターンを決めて、しなやかに。

水面に滑る、風のよう...



短い髪が、ブレスのたびに

右に、左に、ゆらめいて。

泳いでるときの、君の瞳は

こわいくらいに、素敵だね....



真っ直ぐ、強く、恐れを知らず。

凛々しくひかる 黒い瞳は

いつ、僕のこと、見てくれるだろ...




ゴール、イン!

サイトに上がった、君は笑った

すごいタイムが、出たのかな?

思い通りに、泳げたのかな?



君の髪から しずくが落ちて

肩を伝って ぽとんと落ちた

僕もなりたい 水の雫に

ああ、なりたいな、水になりたい....




....あれ?


君がまっすぐ、僕を見ている!

こっちの方に、歩いてくるぞ!?


なんて言おうか。

どうしよう。


こんにちは、かな?

おつかれさま、かな?

いや、「いい泳ぎだね、素敵だよ。」

なんちゃって....



君は、きりりと、僕を見つめて...

















「なに見てんだよ! スケベ!」






......あらぁ....^^;;;;;






[作:shoo 2000/8]


---------------------[長文のコーナー]------------------------------------




[one day]





木陰のベンチ、


「す ず し い で す ねぇ..。」



公園で、まちあわせ。

鴨の親子が、池で、ゆらゆら。


おんなじ模様の、子供が3羽。


「あぁ 、 か わ い い で す ね ぇ...」


親と、いっしょに、うかんでる...

波間、きらきら、陽射しを跳ねて...



にっこり。

とろ〜り。

おさげは、ゆらり....




ひざし、ななめに、ゆっくりと。

傾きはじめて、ちょっと思うの。



「お そ い で す ね ぇ...」



つばめ、すいすい、風と遊んで。

たのしそうです、空とべて.....

かもの親子も、おうちへかえる?

ゆっくり、水辺に、むかいます...



とおい、お山に、夕日が落ちて。

池の、お水も、いり陽いろ....


からすもおうちに、かえりしたくね。

なきます、とおく、かあかあと。


そろそろ、わたしも、まいりましょうか。



「どぉ、 な さ っ た の で し ょ う ね ぇ.....](^^)




「た だ い ま 、 か え り ま し た 。」


あがりかまちの、丸い柱の

こよみがゆれて、おかえりなさい。

おとうさま、また、おそいのかしら...


靴をしまって、廊下にあがる..

こよみの数字、ふと、目にとまる...



「20」



.....あら...?




やくそくは、らいしゅうでした....^^;







[作:shoo 2000/8 ]



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