第7話 『妖森鬼神』

GM:よし。準備出来たので始めていくわよ。真銀物語第7話 『妖森鬼神ようしんきしん


ミミィ:しんしん……


GM:パンダの名前みたいになっちゃったな


GM:さて、ある日、アイロング王子が、難しい顔をして君たちを訪ねてきます


アイロング王子:「四王会議についてのことなんだが……」


ユスティーツェ:「……何か問題でもあったか」


アイロング王子:「ああ。トアラン公国に出した使者が未だに帰ってこなくてね。ミストルティアに次いで近い国だから、すぐに戻ってくると思っていたんだが」


GM:トアラン公国は大公アスクが治める魔法技術が発展した国であり、小国でありながら未だに邪王軍に対し有利に戦っている国ですね


このトアラン公国も、GMがオリジナルで設定した国です。


アイロング王子:「こんなことを頼むのは気が進まないんだが、今丁度騎士団の精鋭達が邪王軍の討伐で留守にしていてね。君たちに調査を頼めないかと思って」


ユスティーツェ:「請け負おう」


アイロング王子:「おっと、二つ返事とはありがたい。ミストルティアに次いで近いとは言うけど結構遠いよ?僕がリーゼロッテに会えなくな……あいや、途中で襲撃もあるかもしれない」


ユスティーツェ:「…………何もなければそれでいいが、何かあればこちらから敵を討ちに行ける機会でもある。断る理由がない」


リーゼロッテ:「お兄様が行くなら、私も当然同行します」


ヒルダ:「四王会議に否やはありませんものね?」


アイロング王子:「そうか。今までの依頼とは違って、長期のものになる。途中に村は多くあるはずだ。そこでも情報収集を頼むよ。もし邪王軍に占拠されていたり、住民が困っていたら助けてあげてほしい。報告は前みたくピジョン・メールで送ってくれれば良いから」


ヒルダ:リファー、今後のピジョン・メールはお願いね(リファーの方がMPに余裕があるため)


リファー:了解しました


GM:まあフレーバーなのでやったって言ってくれれば良いよ


アイロング王子:「帰ってきたら、この国の王子として、一人2万ガメルの報酬を約束しよう」


ミミィ:「なんか一瞬出た本音は聞かなかったことにしといて差し上げますにゃ」


アイロング王子:「うん、その、ユスティーツェのこともそうだが、リーゼロッテのことも頼んだぞ。何しろ大事な婚約者なのだから」


リーゼロッテ:「アイロング王子……もはやこの国にとって政略結婚の相手としては意味の無い私を、そこまで気遣いなさる慈悲に、感謝致します」


アイロング王子:「あーうん、慈悲、慈悲ね……うん……」


ミミィ:「…………」微妙な顔


リファー:「……」神妙な顔


ユスティーツェ:「…………」応援したいが口を開くのを迷う微妙な顔


GM:全員黙ってんじゃん(笑)


ミミィ:「妹ちゃん、そのままでいるにゃ」


ヒルダ:「(どうしたものかしらね、この2人もね?)」


GM:さて、準備を済ませれば出発です。当然ですがムルダファさん達傭兵団の皆さんもついてきてくれますよ。保存食とかテントとか買っておこうね


リファー:テント4人用を2つ買っておきました(男女で別れるため)


GM:よし、では出発しようか。道中時間あるので会話したい人はしていいよ


ヒルダ:じゃあユスティーツェとやってみましょうか


ヒルダ:「――――――あら?こんな夜中に珍しいお客様ね?」夜の月の下、テントを出たユスティーツェに話しかける


GM:どこかで妹ちゃんが良い感じのBGMを流してるぞ


ミミィ:「にゃー、たまにはお茶でもどうですかにゃー?」執事技能2レベル


ユスティーツェ:「……貰おう」


ミミィ:「毛が入ってない保障はないけどにゃ」


ユスティーツェ:「……そちらにも出してやれ、一人で飲むというのもばつが悪い」


ヒルダ:「あらあら。気を遣わせてしまったかしらね?」


ミミィ:「問題ないにゃ」


ヒルダ:「……さて、じゃあ大人の会話でもしましょうかしらね?」しまった!!このままでは真面目な話になってしまう


ユスティーツェ:真面目な話でもいいだろ!


ヒルダ:それはそうなんだけどね?


ヒルダ:「トアラン公国との連絡が付かない理由、どう見るかしらね?」


ユスティーツェ:「……蛮族の襲撃があったとみるのが妥当だろう」


ヒルダ:「魔将の仕業……にしては規模が小さい気もするわね?」


ユスティーツェ:「確かに引っかかるのはそこだ、使者が偶然襲われた……という可能性もないではないが……」


ヒルダ:「……確かに、今の時代連絡一つでも危険なのは事実だものね?けれど……タイミングが良すぎる気もするのも事実よね?」


ミミィ:「国がヤバイか使者がヤバイのか……まだ凶星を占えないのが情けないにゃ」※そのセッション中一番の脅威を占う占瞳が存在します


ユスティーツェ:「こちらを誘う罠、という可能性も0ではなかろう。最悪の場合だが」


ミミィ:「そうだとすれば、あちらさんはあちらさんで策士を抱えてそうだにゃ」


ヒルダ:「さてさて、オーガが出るかバジリスクが出るか……ね?」


ユスティーツェ:「何が出ても斬るだけだ、変わらん」


ヒルダ:「ふふ……なら、私はその道を切り開いてあげるわね?仮令たとえ、何が立ちはだかろうとも……ね?」


ユスティーツェ:「────ああ、任せる」


ユスティーツェ:こんな感じで


GM:よし、では翌日、村に到着します。保存食2日分減らしておいてね


一同:はーい


GM:で、まあ歓迎されて、村長の家で一泊することになるんですが


ミミィ:「感謝するにゃ」


村長:「いえいえ。猛獣魔将を退けた英雄の話はこちらまで聞こえてきていますから」


GM:みたいな会話をしつつ、村長の娘さんからこんな話を持ち出されます


村娘:「最近、不思議な騎士様が現れるんだそうです。近くの森で、鷲獅子じゅじしに乗った立派な鎧を着た方だそうなんですが」鷲獅子=グリフォンね


ヒルダ:「騎士様?」


ミミィ:「森に騎士……? 妙だにゃ……」


村娘:「出くわすと強者を探していると、必死に訴えてくるのだそうです。元々あの森の周りでは少し前から急に行方不明になる者もいて、以前は良い狩り場だったのですが、今ではもう誰も気味悪がって近づかなくなってしまって」


ヒルダ:「アンデッド……というワケでは無いのかしらね?」


リファー:「一応言葉は通じる……と?」


村娘:「生気が無かった、みたいな話はとんと聞きませんね。見た目は普通の、人間の女性のようだった……と」


ヒルダ:「……気になるわね?」


リファー:「女性……の、騎士……」


リーゼロッテ:「大賢者様?どうかされましたか?」


リファー:「……いえ、なんでも」


今回もまたリファーに関連するシナリオであると事前にPLさんに伝えていますが、この時点では具体的な部分を教えていなかったので、本当に何も考えずに発言したそうです。


ミミィ:予告されたからそれっぽい反応しただけのやつだ


リファー:これ私の他のPCが言ってたら「こいつまたやってる」って呆れられるヤツですね……


GM:まあ、そうだな……


ヒルダ:最終決定権はユスティーツェにあるからよろしくね?


ユスティーツェ:「ふむ……人に似た蛮族かもしれん、一度様子を見に行くだけでもする価値はあるだろうな」


リーゼロッテ:「ええ。困っている方は助けましょう!ライフォス様やグレンダール様だってきっとそうするはずです!」


ミミィ:「使者の調査だけじゃなく、徳を積むのも頼まれてたしにゃ~」


ユスティーツェ:「…………そうだな」


ヒルダ:「道中を均しておくのも大事だものね?」


リファー:「不安要素は排すべし、と」


村娘:「ありがとうございます!ではよろしくお願いしますね」森の場所を教えられて、今日は一泊


GM:では翌日


GM:森の近くに行くと、噂通り鷲獅子に乗った騎士が現れます。その顔にミストルティア兄妹は見覚えがありますね。大賢者もあっても良いよ、なくても良いよ


リファー:あることにしておきましょう


GM:“鬼神”の異名を持つミストルティアの鷲獅子・天馬隊隊長、サギリです。その美貌に若い頃は縁談が絶えませんでしたが、その全てを蹴って幻獣に乗り続けた猛者です。サギリはミストルティア兄妹の姿を認めると驚いた顔をしますが、それ以上にリファーがその傍らに立っていることに驚いているようです。


リファー:なんだなんだ


GM:いやおめーが隠居してたからだよ


サギリ:「ユスティーツェ殿下、リーゼロッテ姫……!ご無事で何よりです。あの日、お傍にいられなかったこと、お詫び致します」あ、ちなみに年齢は50歳


ユスティーツェ:「…………生きていたか」


サギリ:「はい。あの後、我々ミストルティア鷲獅子・天馬隊はなんとか落ち延び、放浪していました。しかし邪王軍の追撃は続き、我々が疲弊しきった時、この森にやってきたのですこの森には一人の妖精がいました。しかし、その妖精こそが悪辣だったのです」


ミミィ:「なるほど、ミストルティアの騎士……となると、噂の台詞は妖精に迫られてのことかにゃ?」


サギリ:「迫られて……一面ではそう言えるかもしれませんね」


サギリ:「隊には妖精語を喋れる者がいましたから、その者に通訳を頼みました。しかし、その時には既に彼は妖精に魅了されていたのでしょう。彼は妖精は我々を保護すると言ってくれていると言いました。代わりにこの森から出ることを許さない、とも。生きるのに必死だった私達はその条件を飲みました。傷さえ癒えれば、その妖精を力尽くで倒すか説得して森から出られると思っていましたから」


サギリ:「しかし、妖精は男性隊員達を自らと、自らの配下の植物達の養分にしていったのです。女性隊員達は後回しにされ、監視もそう厳しくはなかったので、なんとか誤魔化して私を決まった時間に森の外に出せるようにしてくれました。その時間で、私はこうして助けを求めていたのです」


ヒルダ:「あらあら……随分と蠱惑的チャーミングな妖精みたいね……?」


サギリ:「殿下、私は如何なる罰でも受けましょう。そもそも、あの日王をお守り出来なかった不忠者です。ですが、そんな私についてきてくれた隊員達に罪はありません。どうか、その真銀王の剣で助けてはいただけませんか」決死の土下座だ


ユスティーツェ:「…………」瞑目している


リーゼロッテ:「お兄様、サギリさんは祖父の代から国に尽くしてきてくれた方です。どうか寛大な処置を。そして隊員さん達も助けましょう」


ユスティーツェ:「あの日の怨念は消えん。だがお前に向ける程、軽くはない」


サギリ:「殿下……!」


ユスティーツェ:「…………それに、死にぞこないなのは俺も変わらん」


サギリ:「いいえ殿下。あなたは死にぞこないなどではありません。あなたはいずれ王となるお方……いえ、お父上が亡くなった今、もうあなたこそを陛下と呼ばねばならないかもしれません」


ユスティーツェ:「……俺に、王になる資格など……まあいい、行くぞ」


サギリ:「はい。お供致します。森の中は、私が案内しましょう……ユスティーツェ殿下、あなたは全ての民に生きることを望まれた方。死地に向かうことこそを役目とする私達とは違います。そのことだけは、お忘れなきよう」


GM:ユスティーツェのことを『殿下』って呼ぶキャラ、1人欲しかったんですよね


ミミィ:なるほど?


GMとしては、ユスティーツェには王族としての自覚というか、己を大事にしてほしいと思っていたため、彼のことを貴き人として扱うキャラクターを出しておきたかったという意図がありました。


GM:さて、森の中に入るわけですが……待ち構えていたかのように生きた植物が襲い掛かってきますね。魔物知識判定どうぞ


ヒルダ:「あらあら。手荒い歓迎だことね?」


これはミミィとヒルダがそれぞれ出目10以上を出して弱点までバッチリ判明。メリアミストルゥという植物の魔物であることがわかります。数は3体。

格下の魔物であり、戦闘もすぐ終わったため、ダイジェストでお送りします。


ヒルダ:(コロコロ……)達成値15


GM:それは当たらないかな


ヒルダ:あ!弱点の命中+1忘れてた!


GM:それなら当たる


ヒルダ:(コロコロ……)21点。追加攻撃!(コロコロ……)こっちも21点!


GM:痛ッ痛ッ!?


ヒルダ:オホホホホ!まだ獣変貌を残していましてよ!


GM:そんな笑い方するキャラではないだろ君!


ユスティーツェ:(淡々と)戦闘準備でヒートウェポンかけて魔力撃。34点。


GM:1体は死んだ。流石にザコだな……


この後リファーが弓を撃ったりリーゼロッテが呪歌を歌ったりし、敵のターンになるのですが……


ヒルダ:ヒラリ、ヒラリ


GM:ランダム対象で全部ヒルダさんに飛んでく!!


ユスティーツェ:実質回避盾になっているな……


GM:ええい最後……よしっ、ユスティーツェに飛んだ!避けられまい!


ユスティーツェ:(コロコロ……)当たった


GM:よっしゃ(コロコロ……)(ピンゾロ)ああっ!?


ユスティーツェ:カーン(ノーダメージの音)


ヒルダ:カーン!?


GM:マジ????


ミミィ:(笑)


GM:しかしメリアミストルゥの特殊能力、着床は受けてもらうぞ!何が悲しゅうて男キャラにこんな能力を使わねばならんのじゃ!!


リファー:女性に当たったら当たったで良くないでしょう


GM:目標値15で抵抗よろしく……


ユスティーツェ:(コロコロ……)達成値17で抵抗


GM:くっ


直後のPC達の手番で戦闘は終了。剥ぎ取りを済ませ、一行は森の奥へと進みます。


サギリ:「もう妖精に勘付かれたのでしょうか。急ぎましょう。道らしい道はありませんが、目印になるものは覚えていますから」


GM:さて、サギリの案内で進むことになるが、たまには判定を振って貰おう。探索判定どうぞ


一同:(コロコロ……)


ヒルダ:出目ェ!(出目3)


ユスティーツェ:ダメそうだな(出目4)


GM:おっとマジか


ミミィ:出目8にゃ


GM:ナイスミミィ


こういった道中の判定で手こずられると正直GMとしても困るので、ミミィが成功してくれて助かりました。


GM:では順調に森の中を進んでいきます……が、眼前におぞましい光景が広がります。メリアミストルゥに寄生され、うめき声を上げる鷲獅子・天馬隊の隊員達がいます。メリアミストルゥ達は宿主の体を動かし、君たちに対峙します


リファー:「これは……」


隊員:「た、隊長……殺してください。痛くて苦しくて、もう耐えられません……」


ヒルダ:「あらあら……いけない蔦ね?」


ミミィ:「……やりにくいけど、どういう方針で行くかにゃ?」


リーゼロッテ:「まだ、助かるかもしれません……!」


ヒルダ:「あの蔦は寄生する事で他者を養分にしつつ操るワケね?つまり……」


ユスティーツェ:「宿主の相手をしたところで時間の無駄だ」


このメリアミストルゥ達は、本来の部位に加えて一般人のデータが追加の部位として付属しており、範囲攻撃に巻き込むと寄生された隊員達を殺してしまうというシチュエーションの戦闘になっています。


ヒルダ:これ投げ封じられることになるのよねえ※多部位を投げた場合全ての部位にダメージが入る


GM:別に意識したわけじゃないけど結果的にそうなっちゃってるな


さて、とはいえ先程戦った敵と大差ありません。ヒルダの投げは封じられますが、単体攻撃も強いのがグラップラーです。そのため、わずか2ラウンドで決着。


GM:OK、では隊員達は衰弱してますがなんとか生きてます


リファー:良かった良かった


GM:では剥ぎ取りも終わって、サギリさんが隊員達の応急処置をしたところで、君たちの前に件の妖精が現れます


ミミィ:ふむん


妖精:「騒がしいと思ったら、やってくれたわね、女」サギリに対して


妖精:「はぁ、女に興味を持たなすぎるのも問題だったわね」


ヒルダ:「ふぅん……?」


ヒルダ:「(女に興味が無くて、男を魅了する、森の妖精……困ったわね?)」


リファー:魔物知識判定は出来ますか?


ヒルダ:頑張って19以上出してほしいわね


どうやらヒルダはどの妖精か見当ついているようですが、弱点値まで頭に入っているとは恐るべし


GM:一応知名度はリファーがフェアリーテイマーだからわかるよ。ドライアードですね


ドライアードは土属性の妖精で、男性を魅了し死ぬまで自身の宿る樹木を守らせ、最終的に養分にするというかなり恐ろしい生態を持った妖精です。


GM:では改めて魔物知識判定を


セージ組:コロコロ……


ミミィ:あ~、指輪割れば抜けるにゃ。割っちゃうかにゃ


ヒルダ:弱点+能力の炎に弱いで炎ダメージ+6点になるからね


リファーの攻撃魔法は勿論、ユスティーツェのヒートウェポンも武器を炎属性に変える魔法のため、この弱点を抜くことはかなり大きな意義があります。ミミィも当然それを理解しており、指輪を犠牲に。

先制もヒルダが問題なく取り、盤石な状態で戦闘開始です。


リファー:ウイングフライヤーを前衛にかけつつフレイムアロー(コロコロ……)達成値15


GM:(コロコロ……)達成値20流石に欠片入りのボスなら抵抗するな


リファー:では(コロコロ……)適用ダメージだと半減されても14点


GM:わかって出した敵だけど痛いな……


ミミィ:前衛2人を導いてヴォーパルウェポンを……ヒルダかにゃ


ヒルダ:かけてくれれば攻撃回数の都合上実質+2点だからね


ヒルダ:じゃあイージーグリップ(投げを強化する武器)を装備して恩寵囮投げ


GM:アドバンテージだけ取っていくのやめてくれ~!(悲鳴)


ヒルダ:「あらあら。男を魅了してもやる事がコレじゃあ宝の持ち腐れね?」達成値21!


GM:無理なんだけど?(コロコロ……)うん、出目11いるもんね、出ないよ


ヒルダ:獣変貌忘れてたけど21点ダメージ!煽るために変貌しなかったのよ!


GM:はい(笑)まあ転倒はキツイよ


ユスティーツェ:では行くぞ。いつも通り魔力撃(コロコロ……)達成値22


GM:(コロコロ……)うーん2足りない


ミミィ:6ゾロににゃ


ユスティーツェ:ダメージは35点……に弱点か


GM:痛すぎる……よし、じゃあお兄様に魅了を使おう


魅了はドライアードの能力で、抵抗に失敗した相手を文字通り魅了し、自身を守るように動かすことが出来るようになるというものです


GM:お兄様を魅了したい!(コロコロ……)転倒で2下がって15か……


ヒルダ:ザマァねぇですわ~!!


GM:どこのエセお嬢様だよ。ユスティーツェ抵抗どうぞ


ユスティーツェ:「殺す……!」恩寵


GM:こわっ。いやPCの発言だよな?


ユスティーツェ:そうだよ(笑)(コロコロ……)よかった抵抗


GM:誰魅了してもユスティーツェに滅茶苦茶キレられそうだな……んで終わりなんだよなこれ主動作使うから


ヒルダ:じゃあ投げ~(コロコロ……)(ピンゾロ)あっ


ミミィ:ありゃっ


GM:おおっと


ヒルダ:ユスティーツェが倒せば問題ないわ!!(熱弁)


ユスティーツェ:真銀王の剣起動するか……


GM:はいはい(コロコロ……)無駄に出目低くて当たった


ユスティーツェ:ダメージ41点


GM:流石にそろそろ死にそう


リファー:ではフレイムアロー


このフレイムアローは抵抗されてしまい、倒すには至りません。


GM:くっ、悪あがきだ、投げられてないから達成値下がらない!ユスティーツェに魅了!(コロコロ……)達成値20!


ユスティーツェ:流石に無理だな……(コロコロ……)抵抗失敗


ヒルダ:ユスティーツェが魅了されてしまったわ!


ミミィ:「げっ、そっちやられたにゃ」


リーゼロッテ:これあんまり意味無いですけどサニティ(精神状態を正常に戻す魔法)使いたいですね


リファー:やるだけやってみていいと思いますよ


リーゼロッテ:では失礼して


リーゼロッテ:「お兄様、正気に戻ってください!お兄様には私が居ます!!!」恩寵。妹ちゃんも割と動揺している


リーゼロッテ:(コロコロ……)(6ゾロ!!)うわっ!?


ユスティーツェ:おおっ!?


ヒルダ&ミミィ:(力強すぎるリーゼロッテに対して苦笑)


ユスティーツェ:しょうき に もどった!


ユスティーツェ:さつい が よみがえった!!


一同:(笑)


GM:この兄妹は……(笑)


ミミィ:「さ、流石だにゃ……」気迫すごいにゃーって


ユスティーツェ:「………………」死ぬほどキレている


さて、戦闘の方は最早楽勝ムードではあります。


リファー:では最後にヒルダさんにマルチプルアクター:ジャイアントクラブをかけますね


この魔法は森羅魔法の中でもシンボリック・ロアと呼ばれる強力な魔法の一種で、対象に2回攻撃の権利を与えます。

ここで、このキャンペーンにおいてこの魔法の運用を最終話まで間違っていたことを断っておきます。本来この魔法での攻撃ではグラップラーの戦闘特技 《追加攻撃》は誘発せず、かなりはっきり明記してあるのですが、何故か全員気付かず、ヒルダの攻撃回数が著しく増えてしまっています。ご了承ください。

ちなみに今回は投げに適用しているため、先述のようなミスは起きていません。


ヒルダ:2回投げるわよ~!


GM:もう避けられないのわかってるんだよなあ……


案の定どちらも命中しますが……


ヒルダ:あらっ、このダメージは


GM:2点余ったね


ユスティーツェ:それならブラッドブランデッドがある


ミミィ:まさかのブラブラブラッドブランデッドタイム


ブラッドブランデッドは必中で、2点の呪い属性魔法ダメージと適用ダメージ分のHPを回復する召異魔法です。ユスティーツェはここ数セッションでデーモンルーラーのレベルを上げていたため、使用可能になっています。


ユスティーツェ:じゃあやるぞ(コロコロ……)行使判定はピンゾロじゃない


GM:マジか。倒れました


ドライアード:「うそ……でしょ……」消えて行きます


ヒルダ:「フッ……美しさが足りなかったようね……?」


ヒルダ:かっこつけてるけど獣変貌忘れてたわ


一同:(笑)


ユスティーツェ:忘れてなければ倒せてたじゃないか


ミミィ:まあ仕方ないにゃ


サギリ:「やっと、終わったんですね……ふぅ……」


ユスティーツェ:「……人の心に土足で踏み入るな、塵屑が」


ミミィ:「にゃぁ、逆鱗だったにゃ。まぁこれで一件落着かにゃ?」


リーゼロッテ:「サニティがすぐに効いて良かったです」


ヒルダ:「ナイスな判断だったわね?リーゼちゃん?」


リーゼロッテ:「仮初めで、敵の策とはいえお兄様が恋人だと思った方を目の前で殺したくはありませんでしたから……あれは私情ですよ」


ミミィ:「……お優しい方に育ったもんだにゃあ」


リファー:「…………」大丈夫かなの顔


ヒルダ:「それでも。よ?道を違えてしまった時に引き戻してくれる誰かが居てくれる事は……とても、とても素晴らしい事なのだから……」


リーゼロッテ:「ありがとうございます、ヒルダさん」


サギリ:「殿下、姫、リファー様、他の皆さんも、ありがとうございました。許されるのなら、これからの旅に、この“鬼神”サギリ、お供します」


リファー:「……如何します?」できればついてきてほしい側の人


ユスティーツェ:「…………構わん、好きにしろ」


サギリ:「感謝致します……それと、リファー様、私のことを覚えておいででしょうか」


リファー:「覚えてはいますとも……もう会うこともないかと思っていましたがね」また私が戦場に出るとは思わなかったの意


GM:覚えていると言うのなら、サギリの表情は乙女のようにパッと華やぎますね


ミミィ:おっ、フラグかにゃ?


GM:ヒロインは突然生えるからな……


リファー:TRPGならではですね


サギリ:「ほんの少し、声をかけただけの娘を覚えていてくださるなんて……ありがとうございますリファー様。あの日、ミストルティアの新米騎士だった私は、奥底にあった激しい気性を天馬に見抜かれ、背に乗せて貰えませんでした。その時通りかかったリファー様が私に『和の心を以て接しなさい』と良いながら、優しく肩に手を置いてくださいました。その時のあなたの手の温かさ、未だに覚えております。初恋でございました」


ミミィ:「まさかこの小枝に昔の女がいたなんて……絶射の頃は金属バットだったのかにゃ?」


ヒルダ・トムソン:「コラ、ナオ……時を越えた恋、ロマンチックでしょう?」


ミミィ:「にゃはは、人の恋路は屋根の上から見て笑うものにゃ、ヒルダちゃん」


ヒルダ:「そうかしらね?」


ミミィ:「微笑ましいのが一番だからにゃぁ」


ユスティーツェ:「…………俺にはわからん」首をかしげている


リーゼロッテ:「ほわぁ~、素敵です……!」小声で、二人の雰囲気を邪魔しないように


サギリ:「あなた様が山に修行のため籠もられたと聞いた時には、この恋は墓まで持って行くものだと思っていましたが……運命とは不思議なものですね。結局初恋を忘れられず、縁談を断り、今はもうこの歳です……リファー様、あなたにとって私の残りの人生の時間は瞬き程度のものでしょう。どうか、最期のその時まで、あなたの傍にいさせてはくださいませんか……?」


リファー:「……貴方がそれでいいと決めたのなら、それに応えましょう。特に否定する理由もありませんし」ここで断ってもどうせこれ終わったら一人で隠居するだけだろ大賢者


サギリ:「……!ありがとうございます。感無量です!」恋する乙女の表情である


ヒルダ:「あらあら。慕われているのね?」


隊員1:「隊長、良かったですね……!」グリフォンの上で寝転がせられながらサムズアップ


隊員2:「お幸せに……!」


ミミィ:「こら、変に動くんじゃないにゃ。けが人は寝てろってどっかのコワイ医者がよく怒ってたにゃ」ナオが言うどっかの〇〇は特に誰かというわけではなく適当に過ごしてた時会った人達


GM:まあそんな感じで、一人の女性の30年越しの恋が叶ったりしつつ、旅路は続きます


GM:お疲れ様でしたー


一同:お疲れ様でしたー


今回の経験点は4770点。報酬金は剥ぎ取り込みで8420ガメル。名誉点38点。成長3回となりました。7レベルも近くなり、戦闘にある程度の必勝パターンが生まれてくる頃合いです。ユスティーツェはこの後もデーモンルーラーを上げ続け、戦闘準備の段階で様々な魔法を使う魔法戦士として成長していきます。リファーは選択肢の多いビルドをしていたため、リプレイではあまり描写出来ていませんが戦闘の度色々と大変そうでした。

次回も金曜日19時に投稿予定です。では、また次回。

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