第7話閑話 社畜仲間は見た

「ふんふ〜ん♪グッパで組んでも怒りなし〜♪」


俺は鼻歌と掛け声をつい、出してしまった。

やったやった♪

やっと今日は念願の休みなのだ!


そして皆さん初めまして!

俺の名前は清水一郎しみずいちろう

和泉真琴と同じ会社で働いている俗に言う同期って奴だ。

早速だが俺と真琴が働いている会社はブラック企業だ。

理由は多々あるが…まぁ、多方面に色々とビジネスを展開しているからだろう。


そこまではいいさ、問題はここからだ。

確かに多方面にビジネスを展開するのはいい。何が売れるか分かったもんじゃ無いからな。

そして、上の連中は数字を見て色々と決める。

例えば…あるアニメのぬいぐるみが売れていたとしよう。

上がぬいぐるみで勝負すると言ったから俺たち社畜は頑張って売れそうなアニメを調べたり、人気調査、その漫画、アニメの売上、人気が出そうなキャラ…etc。

色々と調べて形にする。

そして大事なのが流行りそうな物を見つけると言うこと。

何故かと言うと流行っているものに乗っかっても他の企業も真似して売り出すからだ。

だからこそ頑張って調べて何とか行けそうだという時に…途中でこう言われるのだ。


「あ、やっぱりそれ辞めで。時代はねぇ…ぬいぐるみよりも新しいカードゲームだよね!」


…と。

うん。察しのいい君達なら分かると思うが俺たち社畜が何日もかけて調べた物は全て無駄になる。

そしてまた1から調べ直し…。


事件仕事の変更は現場で起こってるんじゃない!会議室で起こっているんだ!


ふっ…そのせいで俺と真琴、他にも15人ほど居た同期はほとんど蒸発した。彼らは着いていけなかったのだ。

そして、きっとそれが賢い選択だったのだろう。

しかし、俺と真琴はその会社に残り…染まってしまった。


まるでそう…底のない沼に足を取られゆっくりと、着実に堕ちていくように…。

来る日も来る日も使えない部長が俺や真琴。その他先輩達に唾を飛ばしながら指示を出す毎日。

そしてその異常な毎日がいつしか日常になってしまう。

人間の適応性とは大変素晴らしいな!


「けど、今日はやっと休みが貰えたのだ。ふっふっふ…俺は豪遊するぞ!部長!」


そう、今日はやっと貰えた休日なのだ。

時刻は午前10時30分。

俺は気分転換に色々と物が揃っているデパートに来ていた。


「お〜…新作入ってるじゃん!あ、これ真琴好きそうだな〜」


と、1人で見ているうちにふと、思う。

ふむ…。1人で買い物をするのも楽しいがどうせなら誰かと見たい。


「確か、真琴も今日は休みだったよな。どうせ寝てるだけだろうし呼んでみるか」


思い立ったが吉日。

俺は同期の真琴に電話をかけた。


『おかけになった電話番号は現在電波が届かないところにあるか電源が…』


「ん?繋がらない…だと?」


電池切れか?おかしいな。あいつ今までは電話したらすぐ出てたのに。


「う〜ん?どうゆう事だ?」


俺がそう悩んで居ると…悪魔部長から急に電話が来た。


「うわぁ…凄く嫌な予感…」


俺は渋々電話に出た。


「おかけになった電話番号はおでになりません…発信音の後に…」


『おー、出たでた。おはよう清水。元気かい?』


どうやら最後の抵抗は無駄だったようだ。


「…はぁ。はい、元気です。なんでしょうか?」


『うむうむ。あぁ…今日は休みだったよな』


「はい。2週間ぶりの貴重なお休みですね。それがどうかしました?」


『あぁ…実はな今日出勤して欲しいのだ』


「…え?」


『いやな、先程和泉に電話をかけたのだが…切れてしまってな。だから代わりに君に来て欲しいのだよ』


「…理由をお聞きしても?」


『あぁ。先程な上の方で新たな事業が決まってな、人手が足りないのだよ。全く困ったものだね。ははっ!』


いや、笑えねーよ!てか、事業決まったとしてもその方針を決めるのは上と部長、お前らだろうが!


「部長。ちなみに方針は決まっているので?」


『あ〜…俺一人だと何かとやる事が多くてな?流石に厳しいのだよ。だから清水君。今日来てくれるね?』


終わった…。

あぁ、終わったよ!畜生!


俺は涙を流しながら答えた。


「…分かりました…出勤します」


と。


そして電話を切った後…俺の身体から力が抜けすぎて危うく倒れそうになった。


「は、ははっ…きゅ、休日が…飛んで行ったぜ」


なんだろうか…俺の休日が羽を付けてパタパタと飛んでいく幻影が見えるぜ…へへっ。


しかも、しかもだ。

その幻影には…真琴が綺麗な女の人と歩いている姿も写っている。


「ははっ…こりゃ重症だわ…会社行く前に病院に行かないと…」


いや、無いよな。まさか社畜仲間の真琴が綺麗な女の人と歩いてるなんて…。

うん。無い無い。


俺はフラフラ…と。自分の家に向かって歩き始めるのだった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


皆さん!おはこんばんにちわ!


青の空です!


ヤバいです。びっくりです。

今日カクヨムサイトを開いてびっくり…昨日のPVなのですがその日だけで400を突破してました。


「ほぇ?」


と、人生で初めて自分の口から変な声が出るほどです。

しかも、ですよ…?


星の数が昨日の時点では17個だったのに起きてみてみれば…28個に増えていました。


おかしい…なんだこれは?


はい!皆様本当にありがとうございます!


そして星をくれた


@tanozakiさん

@yuttarisan0514さん

淺川俊彦さん

@kaminobelさん

@cynosel5254さん

@tu325さん


本当にありがとうございました!

めちゃめちゃ嬉しいです!

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