地味で目立たない俺なのですが......

せせらぎ

第1話 地味で目立たない俺なのですが.....

桜が咲き誇る今日この頃、俺、東雲和真しののめかずまは西条高等学園の入学式に参加する。

 

俺は中学の頃から目立たないをモットーとして生活していた。勉学、運動においても全て普通。そして髪は長く典型的な陰キャである。


ここの西条学園でも普通を維持するために""実はハイスペック""なのを隠して3年間過ごしていきたいと思う。


校門を入ったあたりで俺は騒がしいなと思った。

そう、校舎の近くに人の群れができているからだ。

気になって見てみるとそこにいたのは入学試験で満点を取ったと騒がれている眉目秀麗、才色兼備と天は二物を与えるという言葉を具現化したような女子"時雨朝日しぐれあさひ" がいた。


その時俺はその人混みに紛れるわけもなく目的の体育館への道へと進んだ。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


みんなは一度も思ったことはあるだろう。

校長の話はなぜこんなにも長いのか、無論学校の説明もしているが途中から最早世間話も入っている。周りの人たちも飽きすぎてスマホを触っている輩もいる。

そんなことをずっと思っていたらいつの間にか新入生代表の答辞になっていた。

もちろん新入生代表はあの時雨朝日である。


「桜が舞う今日この頃私はこの西条高等学園に入学をしました。この学園はとても良く私は今清々しい気持ちです。」


あぁーなんか典型的な言葉を並べていっているだけだなーと俺は思った。 だがそんな典型的な言葉を言っていても容姿やスタイルもいいのでその点でカバーされている。

流石だなと俺も思った。


「新入生代表の答辞 時雨朝日」


そう時雨が言い終えた時体育館から拍手が起こった。

はぁ早く入学式終わんなぁかなー。


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「ということでこの学園の説明は以上だ。何か他に質問があるなら個々で聞きにきてくれ」

今俺は1-2の教室にいる。そして1-2の担任は飯田という人だ。なんかやる気がなさそうに見える。そして何より驚いたのが時雨朝日と同じクラスになるとは、、周りの反応を見るに俺以外でも同じことを思ってる奴もいるようだ。


「時間余ったなー、、まぁ自己紹介でもしてくか」


うわ出た、俺が学校の中でトップクラスで嫌うことだ。自己紹介?そんなのやらなくても名前だけ知っとけばいいだろう。と思うのだが一々趣味や特技など教える必要ないだろうと思ってしまうのだ。


そして一人一人自己紹介を終えてく中とうとう俺の番になった。教卓の前に出て一言


「西条学園に入学してきた東雲和真です。

趣味は読者で特技はないです。」


端的に言い終えたがクラスメイトの反応が悪い。

「地味だなぁーw」「もっとちゃんと自己紹介しろよw」

などと俺に聞こえる声で言ってくるので流石に腹立つが今ここでキレても意味がないのでグッと堪える。

そして次は時雨の番である。どんなことを言うのだろうと思って少し気になっている。


「西条学園に入学してきました時雨朝日です。

趣味は読書で特技は勉強です。仲良くしてくれると私も嬉しいです!」


そう言うとクラス内でドッと沸き上がった。

「時雨ちゃんよろしく!!」「仲良くしよーね!」「可愛いよー!」

最初は俺と言ってることとほぼ同じなのにこうも態度が違うとは。

時雨もさすがとしか言いようがない。


「はーいこれで自己紹介全部だなー。一年このクラスで生活するから仲良くするようにしろよー。この後は帰宅だからー後はお前らの自由だー。」

そう飯田先生は言うと教室からでてった。


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俺は今校内を把握しておこうと色々回っていたのだがとんでもない場面に居合わせてしまったな。

そう時雨朝日が告白されている場面だ。


「時雨さん俺と付き合ってくんない?」


そう偉そうな態度でイケメンは言う。

なにも入学早々から告白をするなんて顔だけで判断したに違いない。


「すいません。貴方とは初対面ですよね?

面識もないのに告白されて成功するとは思わないでしょうに。では私はこれで。」


「はぁ?この俺が告白してやってんだぞ?

断るとはいい度胸じゃないか目にモノを見してやるよw」


「やめてください!!誰か助けて!!」


「助けを求めても無駄w」


はぁはっきり言って論外だ。よくあるラノベ展開が今ここでされているなんて。告白を断られたか逆上?ふざけてんじゃねぇ。わざわざ時雨さんに時間をとってもらってるのにも関わらず本当に自己中すぎないか?

流石にこのまま放置するほど男は廃ってないので声をかける。 


「入学早々告白の時間をとってもらった何も関わらず断られて逆上なんて男として最低の屑だな。」


「んぁ?誰だテメェ?陰キャがしゃしゃりでてくんじゃねぇよ あ? ボコボコにしてやっからよ」


ほんとに呆れる。こいつはまじでゴミだな。

そう思ってるといきなり胸ぐらを掴まれた。


「さぁどうしてもらおうかな陰キャくんwまずは腹に一発入れてあげるよw」


ボコっ!


え?雑魚、これがこいつの腹パン痛くも痒くもないんだけどもうちょっと重いかと思ったら腹にデコピンしてるくらいの感覚なんだけど、、、


「正当防衛成立だなw」


「正当防衛?勢いだけはいいじゃないかw

ほらもう一発いれて ヴォェェー」


俺が逆に胸ぐら掴まれてる状態で腹パン仕返した。


「テメェが人としてしてはいけないことをしたのだからこれくらいは当たり前だろ?分かったらとっとと俺も目の前から消えろ。」


「チッ、覚えとけ」


えぇーまじで最初からラノベ展開すぎない?

最後のやつとか最早常套句じゃん。

まぁ助けられたしいっか。

そうして踵を返した途端透き通った声で


「ありがとうございます!助けられちゃいましたね。えーと確か東雲和真さんでしたよね?」


「礼はいいそれじゃ」


「えっ、ちょっとまって」


そんなこと言う前に足早に俺は去った。


-時雨side-


本当にかっこよかったなー!

私 時雨朝日は自分でも言うのはなんだが容姿はいい方である。

物心ついた時からチヤホヤされ告白も何回もされてきた。そしてこの助けてくれた場面もいくつかあったがその時の人は助けてくれたお礼に連絡先も求められた。またか、と思った。確かに助けてくれたのは嬉しいが下心が丸見えだ。だからその時ももちろん断った。

なのにあの東雲くんは何も求めずただ助けてくれただけだった。今までと違い私は興味を持った。しかも前髪が隠れてるだけで容姿はいい方だ。明日あったら話しかけてみよう!!



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


あとがき


初めまして!!メモチことせせらぎです!!

小説なんて初投稿なので温かい目で見守ってくれると嬉しいです!!

投稿頻度は不定期です!

少なくとも2〜3週間に一回はできればと思います!!

皆さんよろしくお願いします!!





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