第7話 卒業パーティー会場にて 3

 男子生徒に、快く答える振りをして返事を私にさせようとする。

 マリエールとイリアずるい!!


「それは構いま……ねぇ?パトリシアどうかしら」


 何その間は、しかもどう?とは何だ私に聞くな!判断は任せるよ的に振って来るなマリエール!


「えっと、どうしましょう?私達余り殿方とは、お話しをした事がありませんのよ。お話しが楽いとは思いませんわよ」

「そ、それでしたらお三人共式の後、ダンスのパートナーにお誘いしたい!」

「えっ?ダンスですか?」

「ええ、後程また改めてお誘いしたく」


 なんて、無謀な強硬突破だ(笑)


 私には、形だけでも婚約者が居るのにチャレンジャだなおい!

 確かイリア、マリエールも婚約者がいたはず。

 そこに、イリアとマリエールの婚約者が突然現れた。


「そこ迄にして貰おう貴様!私達の婚約者に、何を不敬な誘いをしているのか。さっさと何処かへ散れ馬鹿者!」

「あら、マクシミリアン」

「まぁ、ルベルト」

「「ありがとうございます」」

「…………(どなた?)」


 二人の婚約者登場で、先に声を掛けてきた男子生徒は、何も言わずにフェードアウトして行った。(笑)

 明後日要らしても、お相手は致しませんことよ。


 心で手を振る。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る