第23話 エタる科学
(ノリで科学を謳っておりますが特に科学的ではありません)
人はなぜエタるのか。
もちろん好きでエタる人などいないだろう。
それでもエタる。エタってしまう。
いったい俺のどこに間違いがあるのか、教えてくれシェリーッ。
……というわけで、今回はエタる(作品が中断したまま事実上の未完となること)をネタに書いてみます。
現在アタクシが公開しているものの中では、一年近く更新が滞りエタったと言われてもしかたのないものが一作、危険水域に踏み込んでるのが一作くらいあるでしょうか。
ただ、公開してないものを含めると五つぐらい、……いやもっとかもしれませんがあります。
公開してないものをカウントしなくてもいいのかもしれないですが、作者本人が「もう続きを書くことはまずあるまい」と思ってしまったものは「エタった」といえるのではないかと思います。
仮に「クローズド・エタり」とでも呼びましょうか。
さて、ではなぜそんなことになったかを考えるといくつかのパターンがあるように思えます。(あくまでアタクシ個人の場合です)
①よく考えずにノリで書き始めたがすぐに息切れ
②一応考えながら始めたはずが、途中で面白いのかどうかわからなくなり挫折
③考えすぎて背景や設定ばっかり長くなり飽きる
皆さんはどうなんですかねぇ。
アタクシの場合、一番多いのは②かな、と思います。
物語を起承転結に分けるならば、なぜか『「転」が書けない病』を発症する事が多い気がするのです。
起、承までは比較的スムーズに書ける。ただ、転まで来たとき最初に決めておいたはずの展開でも「なんかこれ面白いのかな?」という疑問が湧いてきて筆が止まってしまう。
いったんこれに引っかかるとなかなか再スタートがきれなくなるのです。
それなら書く前にプロットをガッチリ固めてから書けよ、という向きもあるかもしれませんが、やったつもりでも発生する事はありますので解決策にはなってなかったりします。
こういうことが起きるのは、もしかすると「今書いているものはあまり面白くない」ということに、本人が無意識のうちに気がついてしまった時に起きているのかもしれません。
以前の回で書きましたが、小説というのは「情熱と妄想」がたぎっている状態ではないとなかなか書けないものだと思います。
自分自身がこの先を早く形にしたいという強い想いが薄れた時、そこにエタりが発生してしまうような気がします。
幸いにも別な展開を思いついて続きが書けた時はいいのですが、そうでない場合はいつ再開するかわからない中途な作品が残ることになります。
まぁ、見込みがないなら潔く作品を引っ込めればいいのかもしれないですが、なんというか……作ってないプラモやPCのパーツの箱がなかなか捨てられないような、「いつかはやるから」というあの心理に近いのでしょうか。
某テレビ番組に出ていた片付けの天才少女の言葉が刺さります。
「いつかは来ません!」
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