第14話

初入場から3日たった。2回目の入場だな。ま、袋は持って来たから満杯にするつもりで狩ろう。腕時計もあるし、協会から支給された短剣もある。効率的に余裕を持ってスライム狩りだ。





け、結構頑張ったな。スライムだけだけど、三時間名一杯動き続けるとこんなに疲れるのか。その分たくさん稼げたはずだ。あとは帰りながら会ったやつだけを狩ろう。


バサッ

「お?これは。」


本だ。

《スライムの産まれ方》?こんなのを落とすのか。売ったらいくらに…《スライムの産まれ方》なんて売れるのか?まぁ、ダンジョンで産出したものだからな。…100円にはなるだろ。売れなかったら捨てればいいよな。

そろそろ帰れるな。


「極小魔石が278個で27800円です。」


「すいません。この本って売れますか?売れなかったら売れないでもいいんですけど。」


「この本はスライムから産出した本ですか?それともどこかで購入した本ですか?」


「スライムからのものですけど。」


「そうですか。ならこちらは、120000円となります。」


「そ、そんなにするんですか!!」


「これくらいが相場だと思いますよ?」


「そうですか。じゃあそれで。」


こんなに高く売れるのか。捨てなくてよかった。


「はい、総計147800円です。」


「あ、はい。」


「ありがとうございました。」


「ありがとうございます。」


それにしても、位が上がらないな。

ま、上がらないもの気にしても意味ないな。

早く帰ろう。いや、その前に行かないと。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る