第2話

「終わったーー!!!!!!」


「そうだな。」


「おいおいうれしくないのか?」


「そうだな。」


「うれしくないのか!!?」


「そうだな。」


「………………お前って友達一人もいないよな。」


「そうだな。」


スゥゥゥゥ「コラッッッ」


「うおっ。…いきなりどうしたんだ?」


「そっちこそ話し掛けても全然反応なかったぞ?なんかあったか?」


「あー、いや勉強に疲れただけだよ。」


「なんのだ?」


「お前……明後日だぞ。冒険者免許」


「あ…………。」


コイツ……忘れてたな。


「……お前だけ落ちても知らないからな。」


「お、落ちる訳ないだろ!お、俺は帰って勉強だから先に帰るな!!」


相変わらず帰るの速いな。ほんとに落ちたらどうすんだか。


「よし、明日も勉強しないとな。」

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