【西涼女侠伝】秦の阿房宮の扱い

▼西涼女侠伝

https://kakuyomu.jp/works/16816452218737394790




 秦の始皇帝が天下を統一した後、渭水北岸にあった首都・咸陽かんように対し、南岸に阿房宮を作らせた。

 始皇帝の死後に秦を滅ぼした項羽は、咸陽に火を放ち、三カ月間燃え続けて灰になったとされる。


 この時に渭水対岸にある阿房宮も項羽に燃やされたというのが史学での定説だったわけだけども、近代に発掘調査が進み「燃やされたにしては灰が少なすぎる。項羽が燃やしたのは咸陽だけで、阿房宮は燃やされていなかった可能性が高い」と、考古学の方面から二〇〇三年に発表されている。


 というわけで、項羽を倒した劉邦が建てた漢の時代。咸陽の対岸に首都・長安を作ったわけで、項羽が燃やしていなかったならば、長安のすぐ近くに阿房宮がそのまま残されていたって事になる。


 後漢時代とは言え、漢代の長安を描写するにあたって、どちらの説を是とするかで変わってくる。

 連載中の『西涼女侠伝』が正に長安のところなので、自分の中である程度の決め打ちしないといけない。てわけでちと思案中w




 追記


 『西涼女侠伝』では結局、趙英たちは阿房宮付近を見ずに長安を立ち去る事にしてお茶を濁しましたわ。

 藍田らんでんが逆方向にあって本当に良かった…。





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