白鷺

家路を急ぐ脇を

スーッと掠める白鷺

音も無く 天女の様な優美さで

小川の上を滑る様に飛び


花なら水仙か百合が似合う

ただ生き延びるためなら

あんなにも美しくなくとも良いのに

自然が鍛えた機能美だけでは

とても説明がつかぬ


ロマンはそこかしこに落ちているのだ

見つける人が減っただけ

美はあちこちにあって

発見されるのを待っている

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