第五回 ――星野梨花のポエム。


 午前三時三十三分。初のポエム。



 文字数もゾロ目が条件のようなので、

 ……確認。幾度も。微調整も必要で、

 数のロマンにも触れる。


 そしてベランダ。

 本当にロマン真っ只中の少女がいる。



 夜空には流れ星。

 少女は、じっと眺める。


 間違いなく恋する乙女。


 潤む瞳にドキッとする……はずだけど、

 それとは、とても似合わず懸け離れた。


 流れ星は流れ星でも、

 ――流星群。少々? 賑やかすぎる。



 少女は見る。

 僕を……僕と瓜二つ。顔も容姿も……


 交わす言葉はなくても、

 それだけで充分伝わる。



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