幻想的な雰囲気であり、深読みできる短編

本作は水族館アトランチカの白いクジラに魅せられた少年の話である。そして短く簡潔な物語を書くことの難しさ全く感じさせず、それでいて色々考えさせられる、ぎゅっと詰まった作品だ。

例えば、「他者」とは何か。「人を想う」ということは何か。そういった問いを投げかけているような気がしてならない。

是非、不思議な雰囲気を味わいながら、物思いに耽ってみてください。

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