13 書いてみて分かること

 ようやく書き終わりました、スクールバンドシリーズ。


 当初の構想を練り始めてから約11ヶ月かかって、全部書き上げました。


 もう出し尽くした感あるんで、今はちょっと何かを書く気持ちやないんですが、でも全く違うジャンルを書いてみたい気持ちもあって。


 で、今は書いてみて分かるのが、小説って企画が1割、セッティングが6割、文書作成能力が3割…ってことなんかなーって。


 要は国語の才能やなくて、いかにセッティングを間違えずに書くか──そこなんかなって。


 あくまで単語は部品、それを組むための文法はパーツリストとかサービスマニュアルとかみたいなもので、ちゃんと部品を組み込まないと壊れる点では、バイクと同じなんやなって思ってて。


 …って、ゴリゴリの理系思考やん(笑)。


 でもこれを書き残しておいて、もしかしたら誰か「小説の書き方マニュアル」みたいなのを欲してる人とかの役に立てば、ワイも浮かばれるのかなって。


 てか、役に立てばいいなぁ。


 少なくともワイは、単純なハッピーエンドは書けない。


 なぜならワイは、いっぺんもハッピーエンドになったことがないから(笑)。


 ハッピーでない人に、ハッピーエンドは書けない。


 嘘はついてもバレるもので、せやからついダークサイドのある物語を書いてしまう。


 今回のスクールバンドかて、犠牲者が出とるし。


 世の中は誰かの犠牲で全て成り立ってるし、誰かが貧乏くじ引いてるから幸せな訳で。


 それを忘れたら、人でなしになるような気がして。


 リアルという人もいますけど、別にリアリティを求めて書いてる訳やなくて、世の中そうなるから書いてる。


 案外、眼だけは醒めてるもんでっせ。

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