第3話 ヴィーナス


「おーい、大丈夫?」

俺は呼ばれていることに気がついた。

「あ、すまんルリカ。」

彼女の名はルリカ。ジェットブラックの1人だ。どうやらルリカも召喚されたらしい。俺の頼れる相棒みたいなものだ。たまに可愛いところもある。

「で、なんで俺も付いて来なきゃいけない?」

「いいの。服選び手伝って。」

「なんで俺が・・・。」

「あ?文句あるの?」

ルリカは怖い表情をしてこちらを睨みつけた。

「はい!なにもありませんっ!」

俺はその怖さにビビったのか即座に返答した。

街に出てきた。

ここはハイビス街と言って、たくさんの店や屋台が並んでいる街で人が多い。

「相変わらずここはやけに賑わってるな」

「そりゃそうだよ、食料調達とか衣料品とかだいたいこの街ぐらいしか買えないけんね」

2人は話していた、その時、

「きゃあああ!!!」

2人がいた近くの路地裏から喚き声が聞こえてきた。

「いくぞ。」

2人は声が聞こえた路地裏に向かった。

路地裏には10代くらいの1人の女の子とヴィーナス。

ヴィーナス。普通の人間とだいたい同じ大きさで猫背みたいな体勢で手にはなにかしらの武器を持っている。でこにある5センチぐらいの宝石でヴィーナスだと分かる。ヴィーナスは魔王が作りだしたものと言われている。

「またヴィーナスか。」

「ツヅミここは任せて私が殺る。」

ルリカはヴィーナスに向かって走り出した。

「疾風剣戟!」

ルリカは技名を言い、剣が光出し、ヴィーナスを真っ二つに切った。

ヴィーナスはその場に倒れた。

「大丈夫ですか?」

ルリカは女の子に話しかけた。

「あ、ありがとう。ねぇ、名前はなんて言うの ?」

「私?私はルリカと言います。」

女の子はとてもキラキラした目をしていた。


「よっし!ヴィーナスを倒したから服買って。」

「は?自分で買え。俺のポケットマネーが底を尽きてきてるんだよ。」

「ケチ」

俺とルリカはヴィーナスを倒した後買い物の続きをしていた。

あちこち連れ回され、荷物持ちになって、ようやく買い物終わりかと思うとまた違う店に入っていく。

もう疲れた。

せっかくの休日が疲れて終わるはまじで嫌だ。

「そろそろ帰ろうか。」

とルリカは言った。

やっとか。

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