第2話

「とにかくな、俺はおまえの弄びの道具、及び、性欲の捌け口になるつもりは一切ないから」


「じゃ!」


俺はそれだけ言うと、西野アイリの前から消えようとした。


しかし、だ。


俺は金髪ハーフの美少女に右手首を掴まれたのだ。


「なんだよ、離せよ」


「ま、待ってよ...!」


「あん?」


やや、不良っぽいヲタク。それが俺。


「し、正直な話をするとね、驚いてるの、この状況に...」


「ふーん」


「私の告白、に陰キャヲタクはみんながみんなメロメロになったのに、なんで、シンジくんは

毅然としてるわけ!?」


「そんなの。俺、お前のこと、そんなに

魅力的な女だとは思ってねーからだな」


「そんな...!」


「私、そんな酷いセリフ、目の前で吐かれたの、生まれて初めてよ!」


「おっと。わりいが、謝らねーよ。

俺は、今まで簡単にノックアウトされてきた

陰キャ共とは違うってことだな」


「ね、ねぇ!ど、どーしたら振り向いてくれるわけ!?」


「そーだなぁ...。取り急ぎ、

髪の毛、ピンク髪がいいかなぁ。

そんでもって、ツインテール!!俺の好みは

そういう女!」


「そ、そーいえば、ボカロで水色の髪の毛で

ツインテールの女の子のキャラがいたわね。

そのピンク髪バージョンがいいってこと?」


「そうそう!!」


「分かったわ。明日にでも、お望みの髪型に、してあげよーじゃないの!」


俺は流石に面食らった。


まさか、言う通りにしてきてくれるなんて

こっちは思ってもみない。


いつも、陰キャヲタクを手玉に取ってきた女を。


俺が手の平の上で転ばしてやる。


陰キャでヲタクな俺の親友ユーマが、西野アイリに弄ばれて泣きをみてる。

アイリに洋服や貴金属、バッグなど

買い与え、貢いだ金は締めて10万円以上。

大体な、女に金を貢ぐなら、ぜってー、

フォートナイトに課金した方がいいっつーの!!

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