古き良きロボットアニメ風小説

 第一章のラストと後から追加されたプロローグを読みました。レビューはもう少し先まで読んでからにしようと思っていたのですが、プロローグが時間軸的には一章よりもかなり後の話らしく「これは本編の続きにも期待できる」と感じたため、この時点で書くことに。

 世界観は和風なのですが、日本ではなく異世界。古来より日本から流れ着く「異世人」が多かったため日本文化の影響を強く受けているそうです。作者の戸田さんは時代小説も得意とされているため、和風異世界の描写もリアリティがあります。

 この異世界、主人公が召喚された時代は乱世の最中で治安がよろしくありません。しかし雰囲気は意外とライト。斬った張ったはあるのですが、どこかコミカルだし死者も今のところ出ていない、はず。そういったところは子供が見られる時間帯のアニメを彷彿とさせます。

 戦闘の主役であるロボットは人型だけでなく動物型や恐竜型もいて、やはり戦闘シーンを想像すると恐怖心より少年の心を刺激されワクワク。
 それでいて登場人物には主人公のサクミちゃんを召喚した王様などダークなキャラクターも多いため、この先どうなるのかという不安も味わえるでしょう。

 この昔懐かしい雰囲気は大好物なのですが、完結までにはかなり時間がかかりそうな大長編の雰囲気があるので、気長にゆっくり追いかけて参る所存です。

 最後に、三人娘の中ではヒヨリちゃんが特に可愛いイメージ。