第7話 ぴり辛でポカポカしよう

 おなかがすいた。


 まだまだ夜は冷え込む。


 指の先はすぐにかじかむし、耳だって冷たくてキーンとする。


 さてさて、今夜は何を頂きましょうかね。




 麻婆豆腐。甘口、中辛、辛口。三段階活用されるそれは、ピリリと癖になる辛さを持つ。


 ほら、主体は豆腐だから。低カロリー低いGI食品。うん。


 え? 麻婆豆腐の元には油分たっぷりハイカロリーだって? あーあー、聞こえない。


 あれですね。寒いし今夜は、スープ状にしましょうね。嵩増しして、満腹感をより味わうように。深夜に食べ過ぎないようにね。


 ……深夜に食べている時点でアウト? 嵩増して、ちょこっとにするもーん。




 お鍋に豆腐を入れて水を張る、大体豆腐が隠れるくらい。そこへヒガシマルのうどんスープをさらさらら。


 火にかけながら、食べやすい大きさに、お玉で豆腐を崩す。ふつふつ湧いてきた所で、麻婆豆腐の元を投入!


 ゆっくりかき混ぜる。豆腐の白と麻婆の赤が混ざって、ピリ辛麻婆豆腐スープの出来上がり。




 どんぶりにたっぷりよそって、はふはふ食べる。


 麻婆の辛さを、うどんスープのお出汁が優しく緩和してくれる。麻婆豆腐の元に入っているお肉も少しあって、少量でもちゃんと食べた満足感を感じられる。


 自分の為だけになんだから、手間無し、簡単、そこそこに。それが大事なんです。良いんです。


 ……ちょこっと、お前いつもこんな事やってるのか? なんて思われたりしませんように。


 美味しかった! ごちそーさまっ。


 (たまにですよ、毎日毎日夜食を食べたりはしていないですよ(ポソっと)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る