第二話

「送り出しました」


「りょー」


「しかし、大丈夫なのでしょうか?」


「ナニが心配」


「あちらの宇宙せかいでの……」


「だいじょうぶ、しょ。一度は、八百万の頂点に君臨したんだから」


「そ~、なんですけど」


「私たちが使えるように創った肉体と、あの、三柱の力を宿してるんだから」


「いえ、生き抜くという意味ではなく、ですね。いろいろな問題を引き起こしそうで……」


「いろいろな問題を引き起こして、もらう、必要があるから。送り出したんじゃない。前の宇宙せかいでも十分過ぎるほどに、問題を起こしたんだから、いまさら。それに、向こうさんも了承済み、な、うえに、大歓迎って話しょ。逆に問題行動をしてくれないと、失礼、よ」


「たしかに……」

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