だから、リセしましょう。

村から出てきて、狭い世界であることにびっくりしてしまった。


そんな絶望的な事実から目をそらすためにスライムを狩りに行く。


 


 


「少しレベルをあげてから、オークに臨むわ


まずはそこのスライムを倒していくわ。」


アリアは意気揚々とスライムの方へ向かった。


 


アリアはスライムに剣を2~3回振り、明らかにスライムに全て当たっている。


しかし、スライムへのダメージ判定が入っていない。


 


「これ、当たっているよね。


最初から詰み?」


ゲームとして本当に成立しているのか考えているアリアは心配そうに聞いてくる。


 


収束した週末に終末した:当たっている。


水饅頭:これは、当たっていますね。


アルファ:当たり判定がガバっていましてね。当たり判定は完全ランダムですね。


クソゲーマニア:当たらないのは祈祷力不足です


ソードマスター大ちゃん:スライムですら、このゲームは強いですよ。


メンタルブレイクサタン:このゲームは精神力が試されるゲームですね。


 


祈祷力が必要とかどんなクソゲーかよ。


でも、こういう理不尽感好きよ。


ゲーマーなら、困難な壁ほど燃えるじゃん。


登山家が山を登る理由も高い山があるからというシンプルな理由でしょう。


 


 


「このクソゲーに負けてられないわ。


スタンフォード・アリアがこのクソゲーに負けるなんて、


高貴な貴族として、負けを認めたのと一緒よ。」


クソゲーの理不尽さに対して、皇女としてプライドをかけ始めたアリアは堂々としている。


やはり、私の分身だよね。


こういうのって燃えてしまうよね。


 


収束した週末に終末した:負けず嫌いだよねw


水饅頭:ここで折れないの好きですw


アルファ:この精神力がどこまで持つか楽しみだね。


クソゲーマニア:当たらないのは祈祷力不足です


ソードマスター大ちゃん:面白いです。このクソゲーを攻略していく感じが素晴らしい。


メンタルブレイクサタン:面白い皇女だな。


 


やはり、アリアちゃんの困難に立ち向かう姿に感動したのであろう。


コメントも魂である私と同じで好印象だ。


 


新規リスナーさんを見ていると。


視聴者も多くいるし、張り切っていくしかないのだ。


おそらく、このチャンスは一時こないだろう。


ここで結果を残すしかないのだ。


そういったVとしての数字的なところの打算的な考えもあるわけだ。


 


スライムはガバガバ判定によりノーダメージであり、モーション上の隙も見せていない。


しかし、主人公は剣を3回振っており、スライムに攻撃の隙を与えてしまった。


スライムの攻撃は主人公に当たった。


 


HP:100→60


 


一発で、4割持っていくのか!!!


スライムの攻撃力半端ないぞ。


 


「なかなか、やるわね。


最初から、ヒットアンドアウェイ戦法を使うなんてね。


この難易度はクソではないって認めてあげるわ」


アリアは高々に笑っており楽しんでいる。


やはり、高難易度のゲームは燃えてしまう。


 


 


収束した週末に終末した:頑張れ!


水饅頭:アリア様ならやれる。


にゃんにゃん丸:頑張れ


クソゲーマニア:最初から、応援ムードってここの視聴者は質がいいなw


野田係長補佐の紋次郎:頑張って


 


 


小ぶりの剣をスライムにかすらせていき、すぐに逃げる戦法。


スライムに攻撃される隙を作らず、何度も攻撃の試行回数を稼いでいく。


小ぶりの攻撃であるためか。なかなかダメージ判定が入らない・・・


カウンターで大ダメージを食らうため、この戦法しかできない。


 


――――7回のダメージ判定が入り、ようやくスライムを倒せた。


 


「やったわ。


初めて、このゲームで敵を倒したわ。」


 


収束した週末に終末した:最初のスライムでハラハラするのは草


水饅頭:これは、意外に盛り上がりそうですねw


アルファ:主はセンスがいいねw


クソゲーマニア:みんなスライムで殺されるのに、すごいねw


ソードマスター大ちゃん:スライムを倒せたすごい。


たくわん:スライムを倒せただけで、こんなに褒められるのはさすがに草。


野田係長補佐の紋次郎:最初の敵で3分は草。


 


アリアちゃんと魂の私は、すぐに勝利報酬を確認した。


このダメージを何とかしないといけないため、薬草でも落ちてくれると助かるのだが。


 


□獲得


金:1G


経験値:1


 


いろいろと少ないなw。


細かいことは気にしない。


それより回復方法が気になっている。


 


「え~とさ。


ベッドとか、回復手段ないの?


このダメージはさすがにまずいわよ。」


アリアは冷静に状況を確認した。


 


クソゲーマニア:そんなのないよ。30Gの薬草買う。敵を倒してランダムに落ちている薬草を拾うしかないよ。


 


「なるほどね。


ノーダメージで、スライムを倒さないといけないわけね。


だから、リセしましょう。」


アリアは、冷静に笑っていた。


 


薬草の価値がかなり高いためダメージを受けるということは、序盤の間をダメージを背負いながら戦うことだ。


だから、ノーダメージでレベルアップを行うことが序盤攻略のカギとなる。


ノーダメージで経験値集めろは理不尽すぎるだろw


最高かw


 


 


収束した週末に終末した:あんなに苦しんで倒したスライムだったのに。すぐにリセっていうのはすごいw


水饅頭:アリア様の思い切り好きですわ


アルファ:主の分析力すごいなw


クソゲーマニア:このゲームの序盤の攻略法を理解する早いなw。


ソードマスター大ちゃん:このゲームのことを理解するなんてすごいなw


たくわん:確かにこのゲームは回復方法がないからね。


野田係長補佐の紋次郎:アリアちゃん、意外に賢いだよね。

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