こんなしょぼい技術で冒険者になれねぇ!!!


手取り14万の私は、3000円を楽天堂ポイントに変えている。


3000円は1か月分の食費であり、とても重い価値があるのだ。


だから、有意義に使いたい!!


 


巷では、稲作をしながら2Dアクションを行うアクションゲームが流行っている。


ストーリーも、アリアみたいな傲慢なお姫様が成り上がっていく話で面白いと話題になっている。


このゲームをやるには流行りに少し乗り遅れているが。


安い3000ポイントで買えるのであれば、必要経費としては十分だ。


 


胸をルンルンしながら、3000円ポイントで買えるゲームを検索した。


私は胸が高まりすぎて、手が滑ってしまった。


コントローラーは地面に落ちて、ボタンはランダムに押している。


 


気が付くと、3000ポイントの変なゲームを買ってしまった。


 


私は、あまりの事実で・・・


目の前が立てなくなってしまった。


食費3000円分がこんなミスで飛んでしまって。と絶望している。


しょうがないから、このゲームで一時の配信を乗り切らないと気持ちを変えようとしている。


 


ゲームタイトルは、中世ヨーロッパ系の魔法とか剣がありそうなファンタジーものだ。


3000円クオリティーだが、ファンタジーものであればきっとクソゲーじゃない。


 


 


第3皇女~スタンフォード・アリア~@Aria₋Stanford


下民ども、ごきげんよう♡


今回は、稲作ゲーで有名なサクサクナ姫じゃなくて、


一風変わったファンタジー系作品に触れるわ。


ファンタジーソードはきっと名作ね。


名作じゃなかったら、手を滑らしたあいつを許さない、


https://www.youtube.com/watch?v=wdkkswV


 


♲5     ❤11


 


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 


「第3皇女~スタンフォード・アリアよ。今日は、ファンタジーソードを行っていくわ。


魂のあのバカが、手滑らせて、サクサクナ姫買えなかったの。


その埋め合わせで、このゲームをするわ。」


アリアは魂である私を怒りながら挨拶しており、少し不機嫌みたいだ。


 


愛しのアリアちゃんごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。と気が弱い魂である私は謝罪し続けた。


 


 


水饅頭:アリア様。こんばんはです。今日の発売しているゲームっぽいですね。


たくわん:新作ゲームは楽しみだわ。


にゃんにゃん丸:この会社って、ゲームこれが初めて見たいね。


ドラゴン先輩:ファンタジーの方が世界観あっていますし。これでいいと思いますよ。


 


「ゲームを起動するわ。新発売のゲームだから、楽しみだわ。」


アリアはわくわくしながら、ゲームを起動した。


 


ピコンと―――――――――――――――


画面が映り、見ようとすると・・・


ゲームのスタート画面が完全にどこかで見たことがあるような。


きっと、気のせいだよね。と魂の私は不安になっている。


 


水饅頭:アルダですねw


野田係長補佐の紋次郎:ちょっとまってw 公式のお膝元で、このパクリはないだろうよw


にゃんにゃん丸:やばいわw パクりじゃんw


 


終わったわ・・・


クソゲー確定じゃん。まじで絶望しかないんだけど。


でも、パクリがすこしあるだけで、中身はきっとまともだ。と洗脳しないと心がきつすぎる。


 


「まぁ~、少しのボロぐらい見逃すわ。


とりあえず、オプションを見ましょうか。」


アリアの目は完全に死んでおり、放心状態になってしまっている。


 


オプションを開いたら、オプションの設定が3つしか見えなかった。


思わず、この事実を見ないためにすぐに閉じた。


もし仮に、オプションが3つなら、クソゲーの特徴だぞ。


 


 


野田係長補佐の紋次郎:オプションが少ないw オプションが少ないことがクソゲー


ドラゴン先輩:クソゲーの予感しかないw


 


 


「さっ、ゲームを始めましょう。


ここを押せば、開始になるのね。」


アリアは完全にクソゲーであろう事実を無視しようとしていた。


そのためだろうか。声が少し泣きそうである。


 


水饅頭:涙を拭いてください。クソゲーであっても


野田係長補佐の紋次郎:これ買った人は、可哀想だわw


 


ゲームのスタートを押すと、名前の入力画面が出てきた。


名前の入力欄がポップ体のダサいフォントになっており世界観がぶっ壊れている。


ここも、アリアと魂である私は事実から目を閉じている。


 


「名前は、アリアでいいよね


少し待ってね。」


ショックを受けているのを隠そうとしているアリアは淡々と話している。


 


収束した週末に終末した:今北けど、クソゲーだ


水饅頭:クソゲーです。やばいですね。


アリアと名前を入力し、ゲーム画面に映っていた。


―――――ゲームの世界に入ろうとした。


グラフィックレベルがマリモ64より少し低めで、BGMが無音である。


専門学生が作ったと言われても納得してしまう技術によって


中世の世界を表現しようとしても世界観はレトロ感が強く、どうしても中世ではなくゲームの世界観でしかないのだ。


 


あれ?令和のゲームですよね?昭和のゲームかな?


 


 


収束した週末に終末した:wwwwwwww


水饅頭:どんまいです


野田係長補佐の紋次郎:wwwwwwwwwwwwww


にゃんにゃん丸:wwwwwwwwwwwwwwwww


 


みんながあまりのクソさで、草しか生えない。


正直、私も視聴者側であれば草しか生やさないと思う・・・


 


 


 


こんなしょぼい技術で冒険者になれねぇ!!!


魂である私は突っ込んでしまった。

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