第3話

「よし依頼主に会いにあるぞ」

「はい」

黒瀬と星野は依頼主に指定された待ち合わせ場所に向かった。繁華街の喫茶店の角のイスに座って待っていた。


「やっぱり刀,邪魔じゃないんですか?」


「そうだが店内にガンラックはあるけど刀掛けは無かった。」


「そうですが依頼主見たらびっくりしますよ」


「そうか?。おい来たぞ」


「はじめまして」


黒瀬と星野は立ち依頼主と軽い握手を交わした。

少しばかりは依頼主の手は冷えていた。


「依頼主の伊東と申します」

そこには眼鏡をかけた男性だった。


「早速内容に移らせてもらいます。」

「魔女なんですが」


伊東は革製の手提げバックから資料と写真を出した。

これです。と指を刺す。そこには女性がいた。

「これが魔女ですか?」

星野は不思議に思う。


星野から見たらただの女性にしか見えない。

私から見たら魔女には見えないが黒瀬さんには魔女だと分かるのだろうか?


「この方が魔女だの思った決定的な根拠は?」

黒瀬は聞く。

はいと返事して彼は説明した。

彼女名前は前多。2人とも大学生で今年卒業したそうな。

彼女が魔女だと思ったのは大学からだそうな

ゼミナールで一緒だった2人は友達関係から恋愛関係へと発展しいったそんな中偶然にも彼(伊藤)は彼女(前多)が悪魔崇拝しているところを目撃した。


そして伊東は別れを持ち出したあっさり別れたのだがそっからというもの不幸続きなのだ

そしてついには元気だった親戚家までもが死亡するまで行っている。


「確かに魔女っぽいな,だがまだ調べる必要はまだある」


「まだ調べることあるんですか?証拠はあるんですよ?」


「しかしな被害出ていないだろう,確かに親戚が亡くなったのはもしかしたら偶然なのではないかと思うしなんせ呪いだけで魔女は狩れない」


黒瀬さんは比較的冷静なんだな,続けて星野

「やはり,勘違いなのでは?」と星野は言った。


「とりあえずこの案件は調べさせてもらう,頭金と成功報酬二つに分けてもらうしかし彼女が魔女ではなかったら頭金だけもらうそれで良いか?」


「わかった頼みましたよ魔女狩りさん」


「何かあったらこれに連絡してくれ」

と黒瀬は電話番号を渡す


「ぜひ魔女を狩ってください」

と握手を交わす彼の手はまだ冷たかったが気にすることなかった。


車に戻り,走らせた。

「前多さんは魔女なんですか?」


「断定はできないが今のところ四割だな,調べてみないと分からん」


「どうやって調べるんですか」


「せっかくだから星野にも教えてやろう魔女の調べ方を」


魔女は何かしらの派に属性する。派を作らず一人でやってる魔女は特定されにくいが一発で分かる方法があるそれが,刺青だ。刺青は悪魔からの契約でありそして魔女や魔法使いをやめるまで消えない。


刺青は針で刺しても痛みは感じない。


最近の魔女はどこに入れたあるからわからない。気品のある魔女は,背中や手の甲にある。陰湿なのは脱がさないと分からないところやアザやホクロなどに偽装させているのもある。


「何で偽装する必要とかあるんですか?」


魔女狩りがこの国で行われる様になると

魔女審問がやるようになる魔女審問は魔女かどうかを調べるだけで狩とはならない。


審問で魔女が見抜けなかったら審問は二度その人に実施しなくていいとなるだから悪の方の魔女は見抜けないように偽造したりする。


「黒瀬さんもやったりしてたんですか?」


「俺の仕事は狩ることと和平を結ぶことだけそれだけ」


悪に働く魔女を狩り,時には善の魔女を助けたり,助けられたりした。そんな感じさ。


で彼女の刺青を確認する。確認するのは気あめて難しい.踏ませること魔力に効果があるものだそれを踏ませて結果がわかる。

これで陽性だったら魔女だ。


「実際に踏ませてみるのですね」

実は言うと踏ませてはある。


この前伊東に渡しておいてそっと踏ませてくれたんだ。

結果はどうですか?

「陰性だ」

星野はほっとした。


そして2人は彼女を調べ上げた。

生年から現在に至るまでしかし魔女になるようなもの証拠は見つからなかった。


「あとは刺青があるかないかだけ」

でもどうやって?

「直接聞くだけさ昔もそうやってきた拷問とかかけたが今は違う」


前多と直接会うことにした。

魔女とのコンタクトは簡単だった


黒瀬と星野は前多のマンションへと向かいインターンホーンを押した。もちろん前多はいた。


「このマンション一体にですね魔術が帯びているとの情報があって向かったわけですが、この階が一番強いと機械が反応したため伺ったのですが何か魔術的なものをお持ちですかね?」

前多には嘘のことをつたえた。


この質問は,はい,いいえどちらにしても答えは一緒になる。

魔女裁判と一緒だ


人は想像通りとはいかないときがある。


「彼に雇われたのですか?もしそうだとしたならあなたたちは騙されています」


黒瀬は驚き『彼』伊東の写真を見せてた


「彼もそうですが他にもいます後は中で話しましょう」

前多はすぐにお茶を出してくれた。3人とも飲んでとてもあったかくてなんとも言えない美味しさである。


星野は前多が右手の包帯に気になった

「その包帯大丈夫ですか?」


「すいません昨日火傷をしてしまって」


「これはとても美味しいですよ前多さんこれも魔法とかで作ったんですか?」

星野は聞いた。


「魔法で解決してはいけません,時には人間の本来である知性や思考も大事です」


「それに黒瀬さん貴方には先祖を助けていただいたお礼もあります。ありがとうございます」


「貴女は世襲制型の魔女ですか?」


「襲名なんて意味合いは同じですが,我々は魔術の技能を高めるため不老を捨てたのです。魔女というものは不老の魔法や不死の薬などを作ったりしますだが我々は国に貢献してきました。これは口外してならないので世襲ということになってしまいます。」


「血は同じ血しか選ばない」

そう呟く黒瀬


「それより伊東はどんな人物なんですか?」

星野が戻す

「はい伊東は普通人です」とたわいものない話をして前多の部屋を後にする

黒瀬は前多と握手を交わした。


「では今日の夜伊東のところに行ってきます。」

と2人は車に戻った。


「結局魔女ではなく伊東が悪魔なんですね?」

「これで確信が持てた」


「彼らはぐるだ」


「えなんですか?」


「確かに魔女は助けたがその魔女は俺の目の前で死んだ」


「大変申し訳ないですが黒瀬さんが覚えてらっしゃらないのでは?」


「いや魔女を助けたのはその一回だけ,なのになぜ私を知っているのか」


黒瀬は続ける


伊東と知り合ったのは確かに大学の時だ。経歴も接点はない彼女も世襲制の魔女だったのだ。


そして黒瀬は星野に見せた「これは悪の刺青だ。」


そして,伊東は悪魔ではない魔法使いだ。


証拠はこれだと黒瀬は出す。


前多とやった技法を伊東にもやっていた


「同じ?...刺青?...ですか?」


「じゃあつまり伊東と前多は黒瀬さんを殺すために手を組んだと?伊東さんの話は全て嘘?ですか」


「そうなるかもしれない」


「じゃあ殺しにくるのですか?」


「どうせ夜を待って殺しに行くのだろう今,伊東に連絡して伊東から電話があるはずだ」


黒瀬の予想通り電話が来た。黒瀬は会う約束をした。

「よし殺しに行くぞ」


待ち合わせ場所に指定したのは廃墟と化した工場だ。

「ここに伊東と前多がいるんですね?」

星野が言う。

「ビビって来なくても地獄の果てまで追って首を切ってやる」

黒瀬が言う。


トランクから武器を取る。

星野は416dにp226個人装備もつけて万全だ

もちろん黒瀬は日本刀にコルトパイソン6インチ,DE50を腰にベネリを背中に携えいざ魔女狩りに行く。


「俺は二階から行く。もしなんかあったらすぐに駆けつけてやる」

「なぜ別れるんです?」


「俺を殺しに来てるわけだから2人になるとお前も巻き込まれるぞだったら2対1で戦った方が気軽に戦える」

と黒瀬は二階の方に向かった。


星野は当たりを捜索する。なんせ一人でのCQBは初めてだし相手するのは魔法使いと魔女,教育隊で習ったことは生かせてない。恐る恐るライトを照らしながら進んでいく。

吹き抜けになってる中央ホールへと向かう

そこに前多が人物が後ろ向いて立っていた。


「手を上げでゆっくりこっちを向きなさい」

銃口を向けてそう言い放った。前多は正面を向いた。


「あなたは本当にあの黒瀬が何やったかわかってるの?」

そう言ってくる


「私はまだ何もわからない何もこの世界がどうなのかも」

「もしかしてあなたも異世界から?」


「そうですが?」


「あなた達は我らを虐殺し,そして歴史の闇に葬り去ろうとしている」


「だが,あなた方が先にやったのでは?」


「それは嘘よこの国が全て仕組んだ全くの嘘それにあなた達,異世界人が来たせいで世界は終焉へと向かっている」


「終焉...?あなたがおっしゃてることはまだわからないのだが」


「簡単よ,あなたが死ねばいいのよ!!」


前多は電光石火用にこちらに高速で向かってきた星野は躊躇もなく引き金を引いた。

416dの5.56ミリ30発が一気に銃口から火を吹いた。だが当たった感覚はなかった。


距離を数センチに詰められた。マガジンをリロードする時間もなく前多は星野の首をつかもうとしたが,星野のも軍人,近接格闘で対処する。


前多の左手を引きはがして右足を1歩踏み込んで星野は左の掌底で相手の顔面を突き上げて、そのまま前多を後ろに崩して右足を前多の右足に掛けて押し倒した。数歩離れ,拳銃を取り出し,撃とうとする。だが俊敏な前多すかさず低姿勢でこちらにくる。星野は2発撃つそれ以上は撃てなかった,だが前多に当たった感覚はあった。


後ろに回り込んだように思い後ろを取られまいと星野は前多に銃口を向けながら後ろを向き数歩下がる。だが,前多の姿はなかった暗闇に溶け込んだ。暗闇から前多の声が聞こえる。

「あなた達は死ぬそしてこの世界も,貴方達さえいなければ」

「何言ってるかさっぱりわらない...終焉?こんな事をして何になると思ってるんです?魔女と異世界人話し合えば分かり合えると思います。だから出てきて話しあいましょう」

と説得するような事を言っているがマガジンをリロードし,次の襲撃に備える。星野の考えはこの魔女とは話し合えるとは思えない。殺しに来るそう考えた。

「話し合えても君達は殺さないといけないんだすまないね」

伊東の声がした気付く瞬間には伊東に足を取られていただがこの伊東は巨体になって醜い姿になっていた身体が中に浮いていた。416dをフルで撃ち尽くす。だが伊東には効いていなかった。伊東は右手で星野の首を締めたキツくそして苦しいかったまるでニワトリを屠殺するような作業に思えた。

「苦しい....確実に死ぬ...助けて黒瀬さん...」

意識を失いかけたその時...上から黒瀬が降ってきたそして黒瀬の刀で伊東の右腕を切断した。


星野はそのまま落とされ着地はできなかった。伊東の痛さの悲鳴が廃墟ないに響き渡る。鼓膜がおかしくなりそうだった。

「腕が...俺の腕が......?!!!?!」


「よう化け物,うちの新入りを随分といたぶってくれたな,そして,魔女テメェの首は貰った」


「ふざけやがってこの悪魔が」

伊東が怒りをあらわにする

「悪魔?いや違う俺は黒瀬だ」


黒瀬は一瞬にして伊東に近づき,伊東は抵抗するかのように左手で黒瀬をつかもうとしたが,黒瀬は大根を切るように伊東の左腕を切る。そして右足を切り伊東の体を上って,体制を崩した伊東の首をはねた。血飛沫を上げ

星野はただ見ているだけであった黒瀬さんは笑っていた刹那の快楽に酔っていると思った

「よし殺したぞこのクソ魔法使いが」

黒瀬は伊東の切り立ての頭を踏んで転がした。伊東の体はまるで糸が解けたように砂になっていく,そしてその砂は宙に舞い黒瀬の刀に吸い込まれていく。

「大丈夫か?星野」

「すいませんやれてしまいました」

黒瀬は星野の手を取り立ち上がらせる。

星野は泣きそうだった。黒瀬は笑い

「どうだった死の瀬戸際をさまよった感想は?」


「何いってるんですか?最悪ですよ」


「よしもう一人前多をやろう」


「そうですね」

そう会話してる時に前多は目の前にやってきた。

そして前多は言いたい事言った。

「異世界人は元の世界に戻ろうとしているのは知っているだが元の世界に戻るには犠牲が必要になる。あなた達はそれがわかっていない。ここで止めればこの世界は元のに戻り平穏な暮らしが取り戻せる。あなたがこの世界を壊し,不穏な世界を作り出したそれがわかってないんだ貴方がたは!!!」

たしかに我々はこの世界にとっては厄介者なのかもしれない。だが帰るには何がなんでも帰るそう誓ったのだ。

「言いたい事はそれだけか?前多?」


「あぁーそうだよもう迷わず切ってくれ」


「そうか」


と言い黒瀬は前多を切る。

伊東のように前多は灰になり黒瀬の刀に吸い込まれる。

「なんで吸い込まれるんですか?」

「これか?これのおかげで俺は不死身となった。生命を奪わないと俺は不死身になれない。なんという割り切れない無さだ」

「よし帰ろう,仕事はこれで終わりだお金は貰えなかったけどな,帰りになんか食べるか」

「この世界って終わりに近づいてるんですか?」

「たしかにななんでも始まりがあって終わりがある栄枯盛衰だ」

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