師匠が敵なんて信じない!

葉月みつは

第1話師匠……

僕、アスラは、只今絶賛師匠に捨てられ中。

なぜそうなったのかというと、今から三時間前に話は遡る。


三時間前


師匠の家にて。

「アスラ大切な話がある」

今日もかっこいい師匠!

男前だ!大好きだししょうー!

「聞いてるか?」

「はい!何なりと申してください!」

「そうか、では、言わせてもらおう。お前は今日で弟子クビだ」

「え?」

師匠?

これは夢?

「どうして、僕何かやらかしましたか?」

顔から血の気がひいてしまう。

「そうではない、私では、お前にもう教えきれないのだよ」

「でも、」

「お前はもっと強くなって世の中のためになるはずだ。ということでさよなら。当分の生活分の金貨は、いつものところに置いてある」

「えっ、ししょー!」

師匠が得意のテレポートを使い、姿を消してしまった。

残されは僕はボーと師匠がいたところを見つめる。

師匠が僕を捨てた……

(マジか……師匠がいれば、なんも要らないって思ってたのに)

だが、このまま落ち込んでていてもしかたない。

やることは、決まっている。

(師匠にもう一度弟子入りを申し込む!そのために師匠を探す!)

早速、朝御飯の支度をしようと台所に向かう。

そこには、もうすでに食事が準備されていた。

「師匠!なぜ、僕が大好きなものばかり用意して……」

師匠が言っていた当分の生活費も確認してみた。

そこには、当分といわず贅沢しなければ一生生活できる金貨が入っていた。

「うっうぅー。きっと僕を大切に思ってくれてこんなに……絶対師匠を見つけてやりますからね!」

ここには、もう師匠はいない。

僕は、師匠が作ってくれた食事を全て平らげながら絶対師匠を見つけもう一度弟子入りをすることを決めた。

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