#3 行動開始だ、馬鹿野郎。

で、俺は嫌がるパーカーを引っ張って、


ジョニーが殺された場所へ向かった。現場はもう


綺麗さっぱり、アイツの「生きた証」って奴ご


と、デカが弄くり回すだけ弄り回して、何も無く


なってやがった。


勝手なもんだぜ。


デカも、…テメーも。馬鹿野郎。何があったか、


出て来て全部吐きやがれ。


わぁーってるよ。それが無駄な事くらい。


まぁ、泣いてる暇はないんで、行動開始だ。


俺はデカが見落とした物はねぇかと当たりを見回した。


手掛かり、なんでもいいんだよ。


ケッ、トニーの野郎、俺が見てねぇ事をいいこと


にバックレようとしやがった。


俺が


「デカにてめぇの食い扶持の話したら食いつ

くだろうよ。」


なぁんて脅したら黙りやがったけど。


…アイツの話じゃねぇんだよ。


ジョニーだ、ジョニー。


トニーのアホタレと一緒に、色々アイツの身の回


りを見てったが、何一つ、手掛かりらしいもんは


出てきやしなかった。


ま、せいぜいアイツのマリファナぐれぇだな。


大丈夫。しっかりトニーがくすねてった。


ま、お駄賃替わりだ、持っときな。


…さぁて、振り出しだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る