第5話千葉市での運命的な出会い

 9年前に酒田市から千葉市に移住したのは実籾であったが、流石に9年も経つと駅前もかなり開発が進み、道幅は変わらないがお店も随分増えていた。

 駅前通りと東金街道の交差点に小笠原三弦会なる看板を見つけ、電話したら津軽三味線を主にやって居ると言うので早速入門した。

 前は西物主流であったが、同じ県民連なので、薄々は多分津軽ものだろうと気が付いていたが、名前が弘ではなく聞いた事も無い強だったのだ。


 早速行って挨拶しながらお互いのこれまでの経緯を語って居るうちに、弘の兄弟で一番下の弟だと言う。

 それと一番驚いたのは、なんとあの津軽三味線の名人佐々木孝は義理の兄だった。

 その長男を千葉市内にある弘兄貴から受け継いだ三味線店を手伝いさせながら稽古を任されていると言う。


 将来の二代目佐々木孝と私が兄弟弟子?一瞬信じられないが多分私より十歳は年下であろうが、今となっては佐々木孝も小笠原強も故人であるが、私の師範試験には佐々木孝大名人も立ち会ったものだ。

 佐々木孝の事を語り出したら多分一冊の本になるくらい色々なエピソードが有るがカクヨムで一区切りがついたら是非取り掛かってみたいと思うが、それまでは健康に気を付け、コロナにも打ち勝って生き延びようと思う。

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