[琥珀と瑕瑾] 06. I Odense (オーデンセにて) 2010-06-12

Velkommenヴェルコム! (いらっしゃいませ。)」

 ドアのほうると、かれっていた。やっぱり、またえた。

 せいねんうつむいたまませきすわる。オーダーをえ、しずかにメニューひょうじた。

あめですね。」

 こちらをせいねんひとみは、どこかいろをしていた。

ぬんですか?」

「⋯⋯だいじょうさつじゃないよ。」

さつじゃない――でも、ぬつもりではあるんですね。」

「⋯⋯。」

 ちんもくじょうぜつだ。

ますよ。」

 かれはしばらくかくしたままだったが、けをみとめたようにひだりせた。それはにぶあおひかりたずさえ、ガラスしつけっしょうおおわれていた。

らいしゅうにちよう⋯⋯コペンハーゲンにきませんか。」

 そんなことが、くちからた。

 かれしずかに、なにかをあずけるようにうなずいた。だいじょう、またえる。

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