第2話え?神が敵!?

夢を見た。自分が何かを殺す夢。その夢はとても鮮明に覚えていた。


「おっはよーー」

なんだか知らないハイテンションな幼女が俺の上にダイブして来た。痛い。

俺はこの女の子があの女の仲間である事が直感でわかった。

「朝ごはんの時間だよー」

フライパンを叩きながら女の子は俺をベッドから無理矢理引きずり下ろして襟を掴んで引きずった。

何という怪力。「逆らうのはやめよう、殺される、、、」と引きずられながら考える。そして、1分ほど引きずられ。でっかい食堂に出た。

「ここに座ってー」

「は、はい」と従うしかなく座った。テーブルには最初に見た彼女と、さっきの幼女、あと知らない男1人。全くもってついていけない。テーブルには見るからにこの世の物とは思えない肉(頭つき)がある。「え?これが朝ご飯?と言うか家に返して欲しいんですけど」っと思ったが言えなかった。だが心を読んだように男が言った。

「言っとくけど、東京はもう焼け野原だぞ」

「は?東京が焼け野原?」

俺は意味がわからなかったがすぐに思い出してしまった。ああ例のドラゴンに

やられたのか。

「すまん一から説明して欲しいんだが、、、」

銀髪のいかにも外国人ぽいおとなしい人が後ろから言った。

「それについては私が説明する」

「前、貴方が見たドラゴンっぽい奴らは言ったらその土地や国の神」

ああ前見たやつか。まあ昔話でよく龍とか見るもんな。

「神って何なんだ?」

顎に手を置きながら質問した。

「神はさっき言った通りその地に住み着いていた化け物、簡単に言えば 人類を根絶させようとする」

「神が敵?!」

神って人が信仰して雨乞いしたりする奴じゃないのか?

「そう神は地球が誕生する前からいた存在で自然や宇宙からエネルギーを吸い取って天変地異を起こしたり人を襲ったりする奴らよ。2000年前に封印されて災害も少なくなったけど最近封印がよわまってる」

つまりは人類の敵という事か。

「その神を能力で倒そうって集団が私たち教会よ」

前のテストとやらは神と戦うためのものか。

東京が壊滅したというなら俺の家族も、、、。

「能力って何のことなんだ?」

俺はこれ以上そのことを考えたくなかったので話題を変えた。

「その前に自己紹介をしないとね」

黒髪の彼女は正しいことを言った。質問攻めをして名前を知らないのは失礼だったな。        カミヤ ミノル

「はいはーい、私の名前は神夜 実 ミーって呼んで!一応この隊の隊長」

さっきの幼女が言った。この身長で隊長?ミーとか言ってるけどこの隊のだいじょうぶ?次に例の冷徹な彼女。

  ミサキ カエデ

「私は美咲 楓 能力はテレポート」

え?自己紹介それだけ?

「俺は弓弦、佐藤 弓弦だ、主に弓による射撃をしている。能力は矢のスピード加速だ。」

この男が弓弦似合わねー。いやいや失礼にも程があるって物だな。以後気を付けよう。

「私は雫、スナイパー能力は氷」

さっきの説明をしてくれた人は雫と言うらしい。

最後に自分の自己紹介をする。

「俺の名前は神楽沢 神奈斗 今の状況よくわかんないけどよろしく」

そうして皆んなと握手をした。だが名前よりも知りたいことがあった。

「その、能力のことなんだけど、、、」

楓が思い出したのか相槌を打ちながら言った。

「ああ、能力のことね。能力って言うのは人が神に封印された力のことで神に 接触したりしたら共鳴反応を起こして呼び起こされるの。貴方を教会に勧誘してああしたのも力を完全に発現させるためよ。発現すると人によって違う能力が備わるの。神も同じような力をもっているわ」

って事は俺も能力があるって事?

「それと神にもランクがあって下から神樹 幻獣 神獣 神龍といて貴方が見たドラゴンっぽい奴が神竜、そのあとの狼みたいな奴が幻獣よ」

「てことは前のアレが最上級ってわけ?」

「ええ」とだけ言って紙を渡してきた。

「入会して一緒に戦ってくれる?」

俺はあいつに殺された家族と東京のため承諾をした。

「ああ勿論だ!」

波乱の予感しかしないが俺は、仇であるあいつを倒すため皆んなと共に戦う事を決意した。












  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る