★9R》ドルマニールとミスティ

 ここはシェルズ城のクレイの部屋。


 クレイはソファに座り、ニックが配下の者を連れて戻ってくるのを待っていた。


(それにしても。この部屋めっちゃ広うて、俺1人じゃ勿体ない気ぃする)


 そう言いながらクレイは、あまりにも暇だった為、ソファに座ったまま部屋の隅々までみていた。


 そうこうしている間にも時間は刻々とすぎていき、いつまで待っても、ニックが戻ってくる気配はなかった。


(ふわぁ〜!流石にねむなってきた。……)


 そしてクレイは、ゴロンとソファに横になり、いつの間にかねむってしまった。




 数分後。クレイはニックにおこされ目がさめた。


 ん~と背伸びをしながら起きると、クレイは立ちあがり座りなおした。


「ふぁ~。おっ!やっときたな」


 クレイにそう言われ、ニックは頷いた。


 そしてニックは、連れてきた男女2人をクレイの目のまえに座らせた。


「クレイ。お待たせてしまい申しわけない。他の者たちは城にいませんでしたので、この2人を連れてまいりました」


 ニックがそう言うと、紫色の髪を後ろで軽く結んでいる、狐の獣人ハーフの男はクレイに会釈をした。


「異世界の勇者さま。お初にお目にかかります。ドルマニール・ベルズと申します。ですが、わけあって城の外では、ベルモットとお呼びください」


 そしてその後から、銀色のながい髪をうえの方に束ねている、スタイルのいい綺麗な犬の獣人ハーフの女が会釈をした。


「……私の名は、ミスティと申します。異世界の勇者さま。以後お見しりおきを」


「俺はクレイ・マルス。よろしゅうな。ああ、そうそう。呼ぶときはクレイでかまわへん」


 そう言うとクレイは、ドルマニールとミスティをみた。


 そしてその後クレイ達4人は、今後のことについて話し合った。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る