第57話 カップル
「お・・・おまっ・・・ひかると安藤先輩、何やってるんですか!?」
動揺して大きな声を上げてしまった英一。
「まさか、ひかる!また手をだしたんか!?あれほど釘を刺したのに!!」
「え~~?女子高生には手を出していなよ~」
まったく悪びれずにひかるは笑いながら答えた。
以前から、英一にアプローチしてきた女性がいるとひかるが英一と親し気な演技をしてきたのだ。
しかしながら、それだけでは終わらないのだ。
英一に振られた女性に、ひかるは巧みに近づき・・・傷ついた心を癒すふりをするのだ。
そして、女性を喰べてしまうのがお定まりのコース。
「ひかる・・・女子高生だけでなく、俺の知り合いに遊びのつもりで手を出すなよ」
「う~~ん?遊びじゃないかも。美紅ちゃん、可愛いし本気になっちゃったかもだよ」
「マジかよ」
頭を抱える英一。
「これから、美紅ちゃんの洋服を選びに行くんだ~。美紅ちゃんの私服にあまりいいのが無くってね。じゃあ、もう行くよ~」
「あ・・・ひかるちゃん。待って」
ひかると安藤先輩は寄り添うように出て行ってしまった。
かおりはブツブツとつぶやいている。
「・・・百合カップル?あれ?・・・・でも片方は男性だからいいのかな?」
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