第3話

 私はもうすぐ入籍予定なのだが、すでにパートナーとは、二年弱同棲生活が続いていて、幸せに暮らしてはいる。


 が……。ここで私の夢に遠のくことが起こっている。実は、我が家は犬派と猫派で真ふたつに分かれてしまっている。犬が大好きな彼と、猫が大好きな私との全面戦争である。私は猫と暮らしたい、でも、彼は犬と暮らしたい。そんな、言い合いはずっとしてきている。ちなみに、まだ、お互い譲ろうなんて気はない。ちっともない。

 え?両方飼えばいいじゃん!と思ったそこの君。そうもいかない。何故なら、彼は猫が大の苦手だ。いや、飼えば好きになるかもよ?って?それは賭けになってしまう。恐ろしい。まあ、彼は実家でイッヌを大切に育ててきた、ワンちゃん大好きマンなのだ。そんで、もし、両方飼ったとしても、犬と猫が仲良くなればいいが、お互い相性が悪ければ、どっちも可哀そうだ。それも賭けだ。マジオソロシイ。ちなみに、私は、犬は好きっちゃ好きだが、やっぱり猫だ。犬がダメなわけではない。可愛いと思うぞ!でも、どんなに嫌いじゃなくても、猫だ。猫しか嫌だ。犬好きはゴメンネコ。マジゴメンチュール。猫が好きだ。ネッコネッコ、ヌコオオオ!




 もう一度言おう、猫がいい!



 猫しか勝たん!



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