第28話 忍びよる影③

 瀬戸の提案でリュウともと子が瀬戸と八重に仲人のお願いをすることになった。瀬戸は八重には2人が婚約したことを報告しに来るとウソをついた。何も知らない八重は瀬戸の部屋でリュウともと子に手料理を振る舞って祝いたいと言い出した。

 今日が約束の日。リュウともと子は手土産に八重の好きなスイーツを持って行こうと人気店を目指して繁華街に行った。リュウと手を繋ぎ、並んで歩く。人とぶつかりそうになると、リュウがさりげなく肩を抱き寄せる。その度にもと子は頬が緩む。リュウにバレないように必死で平静を装った。少し並んだものの守備よくお目当ての八重の好きなケーキを買うことができた。

「良かった。これで八重さん、瀬戸さんと結婚してくれるかな?」

「リュウさん、頑張りましょ!八重さんにも幸せになってほしいです。」2人が駅に向かっていると、誰かがもと子の名を呼んだ。もと子が驚いて声の方を見ると、ライトブラウンの肩下までの髪をカールし、口元には印象的な大きめのホクロ、目つきがキツく黒のワイドパンツに真紅のジャケット姿の女が手を振って近づいてきた。職場の先輩、漆田だった。

「あ、,,,漆田さん、こんにちは。」

「棚橋さん、隣の人は彼氏?イケメンやん。」

漆田は遠慮なくもと子の隣に立つ男をなめまわすように見た。と、声が裏返った。

「あ、あ、あ、リュウやん!あんた、キップスのリュウやろ?」

リュウに向かって指さした。

漆田、こいつか!と思いながらリュウは顔には微塵も出さずに戸惑った声で答えた。

「…えっと、うちのお客さんですか?」

「そうよう、漆田桃子っていうの。お見知り置きを。」

ジャケットに負けないほどの真紅のリップをのせた厚い唇を開いて甘えた声で名乗ると急に馴れ馴れしくリュウの腕にしがみついてきた。漆田が絡み付かせてきた腕を苦笑いしながら外すとリュウは深々と頭を下げ、慇懃無礼に漆田に挨拶をした。

「いつもうちのもとちゃんがお世話になっています。」

「うちのってなあに?まるで彼女みたい。」

あざけるような目つきで漆田はもと子を見た。

「ええ、彼女です。」

「ウッソ!リュウってキップスでは金持ちの美女ばっかりが取り巻きやん。なんでこんなショボい子が彼女なん?アタシが男ならあり得へんわ。アハハ。」

漆田の大笑いにもと子はうつむいて小さくなってしまった。

「漆田さんにはそう見えるんですね。僕には身の丈に合った暮らしをしている真面目で優しいしっかり者の女の子としか思えませんが。」

「やあだ、バッカみたい。こんな貧乏臭くて鈍臭い子が?笑っちゃうわ。それよか、今から3人でデートしよ。そんな子といるよりアタシといた方が楽しいよ。」

漆田はまたリュウの腕に自分の腕を絡ませようとした。

「申し訳ないんですが、今から社長の家に行かないと行けないんですよ。」

「あら、ホームパーティー?だったらアタシも行く。1人ぐらい増えても大丈夫でしょ。」

漆田はリュウの腕を取って歩こうとした。リュウは一歩も動かず、漆田の腕をそろりと外した。「俺たちだけでご飯に呼ばれてるんでね、急に一人増やすなんて出来ませんよ。じゃあ、もう、行かないと。」

リュウは軽く会釈するともと子の腕を取って、駅と反対に歩き始めた。漆田が呆気に取られている隙に、通りがかったタクシーを止めて、もと子と2人乗り込もうとした。そこへ漆田は駆け寄って来た。

「ねえ、マンションまで行ったら社長さんも仕方ないなって入れてくれるかもよ。アタシも連れてってよ。」

「ないですね。」

リュウは冷たく言い放つと漆田を振り切ってタクシーに乗り込んだ。

「難波に向かってください。」

タクシーの窓ガラスを叩く漆田の方を向きもせず、タクシーの運転手に言った。運転手はわかりましたと言いながら車を走らせ始めた。リュウともと子はホッとした。すると運転手はチラリとルームミラーを見るなり言った。

「さっきのお姉さん、追いかけてきてるみたいですね。」

驚いたリュウともと子が振り返ると、後ろのタクシーに後部座席から運転手の隣に身を乗り出している漆田が見えた。漆田は前のタクシーからリュウが自分を見ているのに気づくと可愛らしく手を振ってきた。

マジか?リュウは寒気がした。傍らのもと子は不安な面持ちでリュウを見上げている。

「運転手さん、まいてもらえますか?」

「遠回りになりますがいいですか?」

リュウは大きくうなずいた。

「了解しました。」

運転手は速度を上げ、後ろのタクシーとの間に何台かの車を挟むと信号が変わる寸前に左折で渡りきり、左折してすぐまた右折した。右折、左折を繰り返し、地元の人しか知らなさそうな道を走った。その間にリュウは瀬戸に事の次第を説明して遅刻することを詫びた。

タクシーは瀬戸のマンションの前に着いた。タクシーを降りる時、左右を見て、漆田のタクシーがいないことを確認、もと子を抱えるようにしてリュウはマンションに駆け込んだ。マンション玄関口のインターホンを押すと瀬戸がすぐ出てきた。

「大丈夫か?早よ、上がれ。」

急いでマンションの中に入り、部屋のインターホンを鳴らすとすぐドアに開いた。2人を素早く中に入れると、瀬戸はドアから顔をのぞかせ、誰もいないことを確認した。

「もう大丈夫や。お前ら大変やったな。」

瀬戸は鋭い目を緩ませて笑顔を見せた。そして、2人をダイニングへと促した。

「八重さん、お久しぶりです。」

リュウの声にテーブルセッティングをしていた女が顔を上げた。ショートカットにグレージュの薄手のセーターと白いパンツがよく似合うきれいな女。八重は大きな瞳を細めて優しく微笑み、リュウともと子を見た。

「リュウ君、久しぶり。あなたがもと子ちゃん?初めまして。私は太田垣八重です。アキラとは高校からの腐れ縁なんよ。」

「そうそう、俺の彼女や。」

瀬戸がいつにない笑顔で八重の肩を抱いた。

「は、初めまして。棚橋もと子です。今日はお招きくださってありがとうございます。遅れてしまって本当にすみません。」

もと子は緊張のあまりぎこちなくお辞儀をした。

「遅めに来てくれから時間の余裕ができて助かってんよ。だから全然気にせんといてね。」

八重はフフとイタズラっぽく笑った。

「そうそう。もと子、俺らに緊張せんでええで。」

瀬戸はもと子に優しく声をかけると、リュウと共に少し仕事の話をするからと隣の部屋に入って行った。

「じゃあ、あたしたちはお茶して待ってようか?そこ座ってて。」

八重はもと子をソファに座らせた。八重は白いマグカップにミルクティーを用意して、もと子と自分の前に置いた。

「今日は大変やったね。まさかリュウ君のファンに追いかけられるとは。怖かったでしょ?」

「はい。今日の人、職場の先輩なんです。普段から強引なんですけど、ここまでとは。正直、ちょっと引きました。」

「え?先輩やったん?明日も顔合わすんやんね?気か重いね。」

八重はげんなりした顔でソファにもたれ込んだ。

「そうですね、でも頑張ります。リュウさんのお嫁さんにしてもらえるんですから。」

「そうや、その意気!もと子ちゃん、前向きでえらい!それでこそリュウ君の選んだ人やんね。」

「八重さん、リュウさんから聞いてたより、ずっとステキな方ですね。八重さんとおしゃべりできてとっても嬉しいです。」

もと子ははにかみながら嬉しそうに笑った。

「そうそう、2人の馴れ初めはどうなん?」

えっー!もと子は口元を両手で押さえてますます恥ずかしそうにした。聞きます?もと子の問いかけに八重は興味津々にうなずいた。もと子は出会いから今までをモジモジしながら話した。

「ずっとリュウさんのこと思ってたんですけど、全然相手にしてもらえなくて、諦めてたんです。そしたらピンクのママさんが知恵を貸してくれて…」

「ママの入れ知恵でカップルになれたんやね。で、同棲を機に結婚することになったんや。おめでとう。もと子ちゃんみたいな素直でいい子がお嫁さんになってくれて、リュウ君は幸せやね。」

もと子の素朴な笑顔を見て、八重は心の底からそう思った。するともと子は、いえいえと手を振った。

「幸せなのは私なんです。私、子供の頃に親を亡くして、親戚も冷たくて、リュウさんに会うまで友達もいなくてずっと寂しかったんです。ずっと神様を恨んでました。でも、リュウさんに出会って、リュウさんが優しい人たちをたくさん紹介してくれて、友達もできました。リュウさんは私にとって神様からのプレゼント、大切な宝ものなんです。」

頬を染めて真剣に語るもと子。

「リュウ君、そんな風にもと子ちゃんに想ってもらえてるんや。」

八重は弟のようなリュウが大切に思ってもらえていることが嬉しく、目を細めて目の前の女の子を見つめた。

「それに、今日、先輩が私のことをすごくひどく言ってたんですけど、その時にリュウさんが、そんなことないっていっぱい褒めてくれたんです。もう恥ずかしくて死にそうでした。でもすごく嬉しくて。あ、そう考えると先輩に感謝ですね。」

はたと思いついたようで、もと子はまたもや顔を綻ばせた。

「そっか、わかった。もと子ちゃん、リュウ君と幸せになってね。」

八重はしみじみと語るともと子のカップにおかわりを注いだ。


その頃、瀬戸はリュウと隣の部屋で打ち合わせをしていた。

「俺が、「リュウから八重に話があるらしいで」って振るから、それから言えよ。」

「わかりました。俺、頑張りますよ。」

「頼むぞ、お前のトークにかかってるからな。」

瀬戸の真剣な眼差しをしっかり受け止め、リュウも真面目にうなずいた。

「すまん、話は終わった。飯にしてくれ。」

瀬戸の一声を合図にダイニングに全員集まった。


白の大きなテーブルクロスの上に緑の少し小さめのテーブルクロスをテーブルと交差するようにかけたテーブルの上には八重の心尽くしの料理が並んだ。色とりどりのカナッペ、ホタテのカルパッチョ、パエリア、ローストビーフ、コブサラダなど数種類の皿が並んだ。乾杯はスパークリングワイン。

「リュウともと子の婚約を祝って、乾杯!」

瀬戸の音頭で乾杯。グラスをあおった。

「これ、美味しいです。すごく飲みやすい。」

「そやろ、八重がお前のために選んだんやからな。」

ご機嫌な瀬戸はもと子に注ぎ足してやると、八重に微笑んだ。

「この料理、俺もちょっと手伝わされたけどほほ、ほぼ全部八重が作ったんや。美味いで。早よ食べ。」

リュウともと子は八重に笑顔で会釈するといただきますと手を合わせた。


美味しい食事にお酒が程よくすすみ、4人の間の空気も和んできた。その時、八重がふと尋ねた。

「ねえ、私ともと子ちゃんは初めましてだけど、アキラもそうなん?」

「いや、もと子は何回か、リュウには連れられて来たな。」

「連れられてというか、今度、もとちゃんと料理教室するって話を聞いて瀬戸さんが俺んちでやれ、って動員かけられたんすよ。」

リュウが食べる手を止めて苦笑した。

「仕方ないやろ。あの時、俺んとこに飯作りに来てた若い奴、フライばっかり出しよる。もたれるねん。」

瀬戸は唇を尖らせて拗ねたように3人を見た。

「そういえばあの時、瀬戸さんがおっしゃってたヒイヒイ言わすってなんですか?」

もと子が無邪気な顔をして瀬戸に尋ねた。途端に瀬戸はチラチラ八重を見ながら焦り、リュウは吹き出した。

「え、何?何?教えてよ。」

「あーそれはな…」


 もと子が20歳の頃、リュウの料理教室の前日、リュウから社長さんの家の掃除と昼食作りを兼ねて料理教室をすることになったと連絡があった。約束の時間に駅前で待っていると見覚えのあるベンツが目の前に止まった。それは寮が火事になり、一時的に避難していたホテルに迎えに来てくれた時の社長が貸してくれたベンツだった。助手席の窓が静かに開き、リュウが顔をのぞかせた。

運転するリュウの隣、助手席にもと子は座った。

「急にごめんな。社長の気まぐれなんや。久々に俺の手料理が食いたいらしい。悪いけど掃除も手伝ってくれる?」

「全然、大丈夫ですよ。この車、寮が火事になってホテルに移った時にリュウさんが迎えに来てくれた車ですよね?貸してくださった社長さんに今日お礼言えると思うと嬉しいです。ご恩返しに掃除、頑張ります!」

もと子はガッツポーズを取るとヤル気満々だった。

2人が瀬戸の部屋のインターホンを押すとまもなくドアが開き、眠そうな目をした瀬戸が顔をのぞかせた。入れとばかりに手をこまねいた瀬戸は部屋の奥へと歩き出した。もと子は玄関に入るなり、大きな声を出した。

「初めまして、棚橋です。先日は寮が焼けてリュウさんちにお邪魔することになった時に大切な車を貸して下さりありがとうございました。」

半分寝ぼけていた瀬戸は大きな声にギョッとして振り向いた。

「お?お、おう。律儀な事やな。ええこっちゃ。乗り心地は良かったか?」

もと子は笑顔ではい!と返事をした。2人がやりとりをしている間にリュウはサッサとキッチンに行き、冷蔵庫を開けた。

「大したものないですね。今来てるやつ、料理してないな。じゃあ、うちから持ってきた材料で作りましょう。」

キッチンから顔を出すとリュウはもと子にトイレ掃除を頼み、自分は寝室を掃除することにした。2人が掃除を始めたのを見て、瀬戸はシャワーを浴びることにした。

トイレシートで手を洗う場所や便器周りを拭き、隅に置いてある小さな箒で床を掃き掃除。便器内も洗剤とブラシでゴシゴシ磨いた。リュウにチェックしてもらおうとトイレのドアを開けると目の前に首からタオルを下げ、上半身裸の男がヌッと間近に立っていた。

「ひゃあ!」

もと子の悲鳴にリュウが掃除機を放り出して駆けつけた。

「瀬戸さん!服着て!もとちゃん、ビックリしてますって。」

「そういや、もと子おったな。ただトイレ行きたかっただけやねんけど。」

瀬戸はリュウの後ろから顔をのぞかせている、もと子をマジマジと見た。

「なんや、お前、俺の体に見惚れてんのか?まあ、わかる。俺も少し前まではこのナイスバディで女をヒイヒイ言わしてたからなあ。」

フフンと鼻で笑うと瀬戸はもと子にわざと見えやすいように体の向きを変えた。

「ヒイヒイ?ヒンヒン?あ、馬ですか?」

邪気のない眼差しで、普通にもと子が尋ねた。

プッとリュウは吹き出した。

「瀬戸さん、馬のメスをヒイヒイ言わせてたんすか?凄すぎですわ!」

「お前、いくら俺でも馬はムリやで。」

男2人は顔を見合わせて大笑いした。その姿をキョトンとしたもと子が見ていた。


 リュウの話を聞き、八重は涙を流しながら笑った。瀬戸も苦笑い。ただ1人、もと子だけが不思議そうな顔をしていた。

「あのね、もと子ちゃん、この件は後でリュウ君と2人の時にリュウ君から聞いて。」

「リュウ、今度こそちゃんと教えたれよ。もと子、恥かくで。」

リュウは頭を掻きながらうなずいた。

「ああ、そう言えばリュウから八重になんか話があるらしいな。」

八重と反対側の目でリュウにウインクすると瀬戸は何気ない様子で八重に話を振った。

「あ、ええ、そうなんです。実は瀬戸さんと八重さんに仲人お願いしようと思って。」

「ええ?でもアキラと私、結婚してへんよ。仲人できへんのんちゃう?」

「まあ、そうなんですけど、そこをなんとか。」

「なんとか?結婚してなくてもいいの?立会人みたいな感じ?」

「あ、いや、そうじゃなくて…」

「?」

困ったリュウに?な顔の八重。瀬戸はハラハラしていた。

「あの、八重さんが瀬戸さんと結婚してもらえたらってリュウさん、ですよね?。…八重さん、ダメですか?」

もと子が手を合わせて八重にお願いのポーズを取った。

八重は瀬戸の顔をジッと見た。

「アキラ、アンタの入れ知恵やろ?…もう困ったもんやわ。」

手に持ったグラスをテーブルには置くと八重はフッーと大きく息を吐いた。

「…アカンか、八重?」

瀬戸が半分諦めモードで淋しげに聞いた。

「…もう、仕方ないなあ。」

八重は笑顔で瀬戸の手に自分の手を重ねた。

「で、いつ結婚する?」

「…ホンマか?八重?ホンマやねんな。」

ウオッー!瀬戸は立ち上がってガッツポーズをした。

「お前の気の変わらんうちに早よ籍入れよ。明日、お前の親に挨拶に行くから連絡してくれ!」

大喜びの瀬戸はリュウの背中をバンバン叩いた。そして、ふと八重に聞いた。

「でも、なんで今日はOKしてくれたんや?」

「さっき、もと子ちゃんからリュウ君は私を幸せにしてくれた神様からのプレゼントって話を聞いて、アンタのこと考えたんよ。高校からの古い付き合いとはいえ、今のアキラならお金持ちだし、女なんて選び放題やん。実際、アンタの女ってのが乗り込んできたこともあったわ。」

「ちょっと待て。誰や、その女?今度来たらすぐ連絡しろ!二度と来んようにしたる!」

瀬戸はこめかみに青筋を立てながら八重に迫った。いきり立つ瀬戸の腕を押さえて八重は苦笑いをした。

「最近は来えへんから、それはもうええねん。でな、そんなアキラがしつこくプロポーズしてくれるやん。それってアタシにとってアキラは神様からのプレゼントなんかもって思ったんよ。」

「…八重。」

「まあ、もと子ちゃんに当てられたんやね。」

照れくさそうに笑う八重の肩を半分泣きそうな顔の瀬戸がしっかり抱いた。そしてもと子に向かって、グッジョブ!と言うと親指を立てた。瀬戸の喜びように八重も極上の笑顔になった。

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