第8話 エリート意識について

 エリート意識をもってる、鼻持ちならない奴って結構いる。


 警察庁に入ってトントン拍子で若くして警視になったキャリア組の一人が、空港で身体検査のとき、「俺を誰だと思ってるんだ」と言って検査を拒んだという記事が新聞に載っていたし、防衛省の内部に詳しいある人から聞いた話しでは、防衛大学の出身者のエリート意識が高くて『どうにもならん』らしい。


 そもそも意識(conscious)下の『elite』とは、人によって認められ、そのように遇されるべきもので、そのように遇されるべきものだ。

 自分でエリートだと意識するものではない。


 哲学と人格を伴わない、単に試験に受かっただけで入学し、卒業した者のエリート意識など百害あって一利も無いのだ。

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