憑依先は、周りの大人がクソな天才児

 Twitterで紹介されたように、ちょうど心ズタボロのあたりまで読みました。

良い点
 陰陽師ということで、結構世界観は作り込まれている感じでしたが、古代日本な感じで入れ込みやすかったです。ありがちな式神もありました。その式神には、イケメンの子、美女とか色々ありました。また私の大好物、重い話が呪いとか天才児特有の問題が絡んでいたのも好きですね。物語のテンポも悪くないのも良好でした。戦闘に関して、序盤は軽めにコミカルに描かれて、終盤は主人公の内面が出てきて疾走感ありました。キャラが生きているような会話の上手さも必見です。苦手な人はとことん悩みの種なので(自分) 終盤に入ると、重い人物関係。また天秤が擦れているような主人公。あたりの話が、わりと分かりやすく描かれていました。

 ときおり三人称が入りますが、そこまで抵抗感や違和感は感じ得ませんでした。闇命視点だと、戦闘に冷静さが生まれて普段のギャップになった。またスピーディさも生まれていました。陰陽寮への依頼選出が雑って話題も、琴平とかの物語で拾われていたのも良い。

 主人公の内面は中盤終盤以降に出てきますが、結構好みでした。ただちょっと遅いのは残念。早めに出したら読者を引き込めたかもしれない。ちなみに好きな部分は、善良で闇命に騙されたり揶揄われるときと異なり、歪な様子が好みですね。直前にセイヤとイチャイチャしてただけに、落差がジェットコースターでよかった。


気になる点
 申したように、主人公の内面や目標(24で死なないように頑張るとは違う)が、早めに欲しかった。この子供に優しくない世界は嫌いとか、人助けたいからたくさん依頼受けようぜみたいなスタイルが共感を得やすい。
 話数かなりあったので、〇〇話だよーっと記されていると親切だと感じます。

一言
 最後の方の、ぜってー許さないという闇の意志を主人公から感じられてよかった。
 気なったのは、元の内容とかなり違うっぽいこと。他の読者は「レベルアップ」とか「ポイントで前世の記憶」があって、???が頭に浮かびましたね。
 

その他のおすすめレビュー

アルガさんの他のおすすめレビュー18