第20話 思いはなかなか伝わらない

 ファンリーはユナが少し震えことに気がついた。

「ユナどうした?」

「あの、あの」

 話をしようと声がでなくなる。

「ユナ、話たくなければいいよ」

 ファンリーはユナに微笑みながら話かける。

「あの!娼館に売られる前にいた村なんです」

 なんとか声をだそうと出したらかなり多きな声になってしまった。

「そうか、よっていくか?」

 俺はバカかよりによって売ったヤツにあいにいきたいか、俺バカ俺バカ。

「大丈夫です。9歳から7年かぐらいしかいないし、いった所で歓迎されないですから」

 9歳から7年というと16歳か、よかった俺は少女趣味じない!おい!何がよかったんだよ。

 ファンリーがそんな事を考えてるとは知らず。ユナは真剣に悩んでるファンリーをみて申し訳なく思ってしまった。

「売った人は私の母の再婚相手で血はつながってないし、腹違いの弟が大きくなるまでおいてもらいましたし、その弟も私が姉だと思っていませんし、だから大丈夫なんです。家族はいないからいかなくて大丈夫なんです」

 私なにいってるんだろう。

「母親は?」

「弟が生まれてすぐ私が11歳のときにいなくなりました」

「そうか、じゃあ、俺が家族になってやるよ」

「家族に?」

 なんか、このくだりは結婚を申し込みしてる感じに聞こえるよな。ファンリーの顔が一気に赤くなった。

「結婚を申し込みしてるわけではないから、もうちょっとお互いをしってだな、そもそもユナにも選ぶ権利はあってだな…」

 ファンリーはかなり早口で言っているためユナにはファンリーがいっていることが理解できなかった。だだ最後に聞こえた。


「つまり、俺の妹になればいい」

 とだけ聞こえた。

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