第7話 想像ができない

 ファンリーはユナの服をめくる。腕、膝裏に鞭で叩かれたあとがあり、足を持ち上げももやもも裏にまでも蹴られてつけられたと

 こんな全身傷や痣だらけの女性を見たことがない。

 母代わりの義姉も下女でさえこんな傷や痣をつくることはない。

 いったいどんな生活をしてきたんだろう。

 俺には想像ができない。

 体もこんなに細くって・・・。

 ファンリーは無意識にユナの服をめくっていた為、ユナは腹の帯だけで服を支えている状態になっていた。

 うわ。

 あわててユナの顔をみる。よかった。深く寝ていて気付いていない。

 急いでユナに服を着せ、布団をかける。

 ファンリーは気がずーんと重くなったような感じがする。

 起きて準備をしよう。

 服を着なおし、上部の鎧をつけようとしたそのときユナが目を覚ます。

 ファンリーの横でぐっすり寝てしまった恥ずかしさに顔赤らめながら微笑えんで「おはようございます」とあいさつをする。


 なぜこの不条理にこの少女は微笑む事ができるのだろう。


 ファンリーは着ている最中の鎧を足先に落とした。

 ユナにかっこ悪い所を見せたくなくなり、地味に痛いが声をぐっとこらえた。

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