第12話元FPSプロ。自分の強さに驚く。

ステータスを見て俺は希望を持った。


名前 上沢裕二


ステータス

Lv30

HP312

AT107

DF142

SP376

MP550/550

スキル:銃作成Lv3 韋駄天Lv2 魔導の申し子Lv2 アイテムボックス 魔物使役

称号:魔物狩り


銃作成のレベルが上がっていた。

何が作れるようになったのかを調べてみる。

『銃作成Lv3:MP2消費→強化弾、MP5消費→麻痺弾、MP10消費→毒弾』

おお!強化弾ってのはさておき、麻痺と毒か。継続系の効果はさすがに効果がありそうだ。

これなら勝てる希望が見えてきた。

MPが無くなることにより体力が比例して減る可能性を考慮して、半分まで使うことにした。

半分と言っても300は残しておきたいので、250使うことにする。

継続的にダメージを出す毒弾よりも、動きをできるだけ止めたいので麻痺弾を多く作ることにする。

麻痺弾を30発、毒弾を10発作った。

麻痺弾が効かない可能性を考慮して、また近くを通る魔物を囮にしようと思う。

待つこと1分くらい。3メートル先に猿の魔物が現れた。

さっきと同じようにほぼ同時に弾を撃ち込み、猿の魔物を一応デコイにしてその場を離れた。

地形が破壊されるような音が聞こえない。首を出してビッグレッドボアを見てみる。

ブ、ブォォォオ…

「お?動きが止まってるぞ、これなら行けるぞ!」

俺はすぐさま毒弾をビッグレッドボアに撃ち込んだ。

ブォォォオ…ォォォオオ……

お?効いてる効いてる!

ただここで気を抜いては行けない。いつ麻痺が切れるか分からない状況で気を抜くと簡単にやられる。

俺はビッグレッドボアを鋭く観察し、体感ではあるが時間も計る。

ここでただ時間を計るだけでは無く、俺は普通の弾をどんどん撃ち込んでいく。

「あれ?麻痺、解けないな。毒もか?えぇ……、まじか。これ強すぎないか?」

10分近く経っても麻痺は全然解けないし、毒も解けない。

1回効果が通ると永遠に効き続けるのか?

だとしたら俺は最強かもしれない。

DFが低い相手には普通の球でほぼ確殺。高い相手には麻痺と毒で継続的にダメージを出し続けて勝ち。

俺が最初の相手の一撃でダウンしない限り、ほぼ確実に勝てる。

なおかつ俺はSPが高い。と、言うことは被弾する可能性が低いと言うことだ。

俺の相手の意識外からの1発でほぼ勝負が決まる。

まぁ、相手の一撃が俺の意識外から来たら危ないが…、ダンクルトのギルマスが俺のステータスを見て驚いていたからSPとMP以外、要するにATとDFも普通の冒険者に比べたら高いということだ。

ビッグレッドボアの一撃食らったらさすがに死ぬけどね。

こんな魔物滅多に居ないだろ。

なんなら俺が最初に狩った、ブラックサンダーウルフとかのがランク高かったしな。

まぁ、前世?はFPSのプロゲーマーだったし、引く判断、逆に攻めるタイミング、地形の有利不利も見極めることもできる。

おい!ゲーム役に立たねぇって言ったやつ誰だ?出てこいやぁ!

そんなことを考えているうちにビッグレッドボアは倒れた。

いやぁ、死ぬかと思ったァ。良かった。

フローラさんを守ると言っておきながら俺が死ぬところだった。

「よし、帰るか。」

疲れた。早く風呂に入ろ。

そんなことを考えながら、俺はカーランへの帰路に着いた。

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