第21話 ファミレス

なんか神崎さんとファミレス来るの久しぶりだな。


「神崎さんは何頼む?」

「私はハンバーグプレートとドリンクバーで」

「じゃあ俺も同じのにするか」


俺は店員を呼びハンバーグプレートとドリンクバーを2つずつ頼んだ。


「神崎さん飲み物は?」

「あ、じゃあオレンジで」

「おっけー」


俺はドリンクバーを取りに行き神崎さんにはオレンジジュースで俺は烏龍茶にした。


「はい、お待たせー」

「ありがとう」

「じゃあ今回の撮影も無事終了ということでかんぱーい」

「かんぱーい」

「康介おつかれー」

「神崎さんこそ」


俺は烏龍茶を1口のみ会話を続ける。


「でも今日の撮影は緊張したね」

「そ、そうかしら?」

本当は緊張しすぎて死にそうだったとは言えないわね。


「さすがだね。あれ緊張しないのはすごいよ。まぁ普段もっとイケメンを見てたからだねー」

「そうね、イケメンなら毎日見てる」

「え?そんなにイケメンっていっぱいいるものなの?」


まぁ俺に比べればイケメンなんていっぱいいるだろうしな。


「こう、、、、のことよ」

「ん?なんか言った?」


声が小さくて聞こえなかった。


「なんでもないよ。それより私とデートはいつ行ってくれるの?」

「ちょっと声がでかいって。神崎さんバレるよ」


一瞬周りの人がこっちを見たがメガネをしているのが神崎さんとは知らずにみんな視線を元に戻した。


「神崎さんさえ暇なら来週とかは?」

「全然いいよ」

「え?いいの?仕事は?」

「この前のライブから危険だってなってマネージャーが今は仕事減らしてくれてるの。ほかのメンバーもそうよ」

「そうなんだ。じゃあ神崎さんは来週の月曜日に行こう」


よし、これで神崎さんの予定は終わりっと


「ちょっとまさか1回なんて思ってないよね?」


え?どゆこと?


「ん?どういうこと?」

「夏休みにたったの1回だけデートなんて少なすぎるって」

「いやいやでも七海さんにも予定はあるし」

「今はないわよ」


そうだった。みんな仕事減らしてるんだ。


「わかった。とりあえず1回目はこれで2回目からは適当に誘ってくれ」

「わかった。ありがとう」


この2人とのデートでそろそろ気持ちかためないとな。


「じゃあ七海さんともデート行くからそれが決まったら連絡するね」


すると神崎さんが腕を掴んで拗ねていた。


「私といる時に他の人とのデートの予定なんて聞きたくない」


いや、このアイドル可愛すぎない?

心の中で100回は叫びたい。


「そうだね。ごめん、じゃあとりあえず来週の月曜日だね」

「うん!」


神崎さんは満面の笑みでこたえてきた。そこで頼んだハンバーグプレートが届いたので俺たちはそれを食べながら他にもいろいろ話した。


「はぁーおなかいっぱい」

「やっぱり安定って感じで美味しいね」


俺たちは食べ終わり会計に行こうとして俺が伝票を持つところで神崎さんに奪われた。


「今日は私が奢ってあげるよ」

「いやいや、女子に払わせられないって」

「あっれ~そんなこと言っていいのかな~」


神崎さんがからかう時の顔で見てきた。


「な、なんだよ」

「夏休み中に行くデートがどんどん増えていくよ?」


それはもはやご褒美では?と思ったがデートの時にいっぱい奢ればいいやと思い今回は奢ってもらうことにした。


「じゃあ今回は奢っていただきます。ごちそうさま」

「いえいえ」


そして俺たちは帰路に着いた。


「じゃあここで」

「ああ、じゃあな」


その夜神崎さんからおやすみメールがきたのは言うまでもない。









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