捲土重来! 絶妙な勘違いが痛快で笑顔になれる、中華後宮物語!

中華後宮ものというと、往々にして女性陣のつばぜり合いというか、なかなかに重たい権謀術数が巡らされているものだ。
しかし、この物語には笑顔が満ちている。

やりとりをよく見れば、もちろん政争のそれがあるし、起きていることは恐ろしくもある。
けれど、主人公がその場にいるだけで、じつに読者は楽しい気分になれるのだ。

それは勘違いだったり、あるいは主人公の意志が裏目に出てのものなのだが、それがすべてよい方向に向かう。
思わず笑ってしまうぐらいに、コミカルな行き違いは、本当に楽しくて仕方がない。

話は明朗でわかりやすく、終わり方は気持ちがいい。

きっと愉快な気分になれること請け合いの物語、最初だけがシリアスだが……どうか是非とも、ご覧あれ!

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