第10話  シスコンとブラコンは終わらない

 俺が部屋に居ても響が俺の部屋に来る。

「おー兄ーちゃん!」

 そして、あれから響はじゃれてくる。……可愛い…

「どうした響?」

「兄妹で結婚出来ないなら普通に付き合お!」

 嬉しい。だけど良いのだろうか、これが本当に響のためになるのだろうか。

「響本当に良いのか?」

「何言ってるの?良いに決まってんじゃん」

 響も色々考えているみたいだ。なら良いか…

「分かった。響…」

「何?」

 笑顔でそう言う。

「俺と……」

「もう、早く言ってよ。それとも私が言う?」

 それはだめだ。俺が言いたい…

「いや…俺と付き合ってください!!!」

 その告白に対し響は、

「はい、喜んで!!」

 と、笑顔で少し涙を、流しながらそう言った。

 そして、響を抱き締めた。それに響も俺を抱き締めた。

「響、大好きだよ」

「私も大好き」

 これから、大変な事もあると思う。でも、シスコンとブラコンは終わらない。

「キスしよ」

「良いのか?」

「当たり前じゃん」

 そして、俺と響の唇が触れた。




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