椿の香り

学生時代の親友が転職を機に地元に帰るらしい。

餞別として私の普段使っている椿の香りがする香水をあげた。


彼女の住む田舎には椿が咲き誇る庭園がある。


私の香水から、地元の香りから、いつも私を思い出せばいい。一生忘れられなくなればいい。


だからどうか私の醜い愛に気づかないで。

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