魔法恐竜騎士ダイノーラ

オーダイルゆうき

序章 魔女の復活 

これはある昼下がりのこと。

「よーしここでちょっと休憩しよう。」

「わかりました」

2人の探査員がフィール大陸の砂漠の調査をしていると。

「先輩!ここにちょうどいい椅子がありますよ、この椅子で休憩しましょう!」

「わかった!ここで座ってやすも‥ちょっと待て、これは椅子ではないぞ!」

「え?」

後輩探査員がキョトンとした顔をして先輩の方に振り返った、

「これを見ろ、これは椅子ではなく小物入れだ、しかもとても大きい小物入れだ!」

「本当だ!じゃあこの中にはこの砂漠の宝かもしれませんね!先輩開けてみましょう!」

「そうだな、この砂漠宝である可能性が高いかもな、よしせーので開けるぞ!」

「「せーの!」」

2人は蓋を開けた瞬間突然、4つの光が飛び出した!

「うわー」

「なっなんだ!」

2人は驚いて尻もちをつきながら、飛び出した4つの光を見て、2人は悲鳴を上げて逃げ出した。

「「うわー、ばっ化け物だー」」

2人が悲鳴を上げた理由は簡単だ、目の前にいたのが、化け物だったからである。

すると化け物達は口々に話し合った。

「いやー、何万年ぶりの外の空気だろーな」

「そうね、わたし達ずっーと封印されてただから、時間が分からなくなっちゃったわねー」

「グギャーワギャー(ソウだな、ソウだな!)」

「それはそうと、バクーナ様はまだ起きないのか?」

「あっそう言えばそうだ、バクーナ様、爆獣魔女バクーナ様起きてください、もう朝ですよー」

1人の化け物が声をかけると、1人の女性が大きな小物入れから出てきた。

「ファ〜よく寝たわー、私はどのくらいの時間寝てたのかしら・・・?」

バクーナと言う名の女性が、1人の化け物に聞くと。

「はいはい、ちょっとお待ち下さいバクーナ様!えーっと時計はどこに入れたけなー。」

「バカ、そうぐだぐだしてるから、私達あっけなく封印されちゃたんじゃない!」

「そんな事はわかってるよ、あっ、あったあったえーっと、私達が封印されてから考えると、約7万年の時間と月日が流れてますね!」

「なんと、7万年も封印されてたのか!」

バクーナは驚いた顔で聞くと、すぐに自分達が封印されていた大きな小物入れを見た。

「おのれ〜忌々しい封印め〜、こんな物こうしてやるわー!」

バクーナは自身が持っている杖を大きな小物入れに向けると、魔法を放ち壊してしまった。

「ふぅ〜これで、いい!スッキリしたわ。」

バクーナはスッキリとした顔を4体の化け物に見せたあと、杖を掲げ4体の化け物達に、こう言った。

「さぁ!お前達私が7万年前叶わなかった、この大陸の侵略を再び始めるぞい!」

バクーナの言葉に4体は「はい!バクーナ様」と答えた。

この大陸に最大の危機が迫りつつあった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る