第8話 BAD END

*BAD END編です。ひとまずはここで、この物語は終わりを迎えます。






昇降口の扉は鍵ですんなりと開いた。正門を出て、アオイは背後を振り返る。すっかり人気のなくなった校舎がアオイたちを見下ろしていた。その屋上にカエデが立ってこちらを見ているような気がして、アオイは彼女に問いかけるように屋上を見つめる。

(これで本当に良かったの……?)

「何をしてるの?」

心の中でカエデに話しかけていると、後ろからツカサに声をかけられた。

「いえ、なんでもないです」

はっとして振り返り、首を振る。そして前にいるナツメたちを追って歩き出した。

そのとき、ツカサが口元に怪しげな笑みを浮かべているのにアオイは気づかなかった。

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