第48話 日本が日本である為に



「はーい、皆さん。こんばんはぁ」


「こんばんは」


「・・・・・・・・」


「何で黙ってるんですか?」


「・・アタシ達が登場するのいつ以来よ?」


「えーと、第43話が8月25日ですからそれ以来ですね」


「はぁ?ふざけんじゃ無いわよ!1ヶ月以上もホッタラカシにしておいて!ちょっと行って来る」


「あの、どちらへ?」


「離せ!決まってるでしょ、アイツを殴りに行くのよ!」


「止めて下さい。暴力では何も解決しませんよ」


「うるさい!テメェ邪魔するのか、殴るぞ!」


「ぐはっ」


「フン!何人たりともアタシの歩みを止める事など出来ぬと知るが良い!」


「・・・・・」


「あら?ちょっと大丈夫?」


「・・・・・」


「あらヤダ。また心臓止まってるよ。アタシも久しぶりで力の加減が出来なかったみたい」


「・・・・・」


「皆様、少々お待ちください」



1時間37分経過



「はっ!ここは何処?私は誰?」


「あら、気がついたみたいね。さすがアタシの処置は完璧ね」


「・・何を勝ち誇ったような顔をしてるんですか。元々の原因は」


「あー、ヤメヤメ。久しぶりの出番なのにギスギスしたくないわ」


「このアマ。無かった事にしようとしてやがる」


「何か言った?」


「・・いえ、何も」


「アンタをぶん殴ったせいかアタシもスッキリしたわ。本題に入りましょうか」


「ちゃんと自覚してるじゃねえか」


「何か言った?」


「・・いえ、特に。今日は大仰なタイトルですね」


「自民党の総裁が岸田氏に決まったでしょ?」


「あぁ、そのお話ですか」


「その前に言っておかなきゃいけない事があるのよ」


「恒例になって来ましたが、これはハッキリさせないといけないですからね」


「私は特定の団体に所属している訳ではありませんし忖度もしておりません。ただの1民間人です。これから私が話す事は私の価値観に準ずる個人的見解に過ぎません。こちらのサイト様及びスポンサー様には全く関係はありません。また私の話を聞いて不快に思われる方もいらっしゃるかと思いますので先にお詫びをしておきます。ごめんなさい」


「申し訳ありません」


「これから先を読むかどうかは自己判断でお願い致します」


「ご理解の程、宜しくお願い致します」


「それでは本題に。アタシは高市氏を応援してたんだけどね。でも現実的には岸田氏かな?って思ってた」


「河野氏は?」


「それは無いと思ってた。総裁選の中盤くらいから色々な問題が出て来たでしょ?ここでは言わないけど」


「そうですね」


「1番具体的な政策を打ち出して語っていたのは高市氏だった。岸田氏も途中から高市氏寄りになって行ったしね」


「ふむふむ」


「今の日本の現実を考えると自民党が政権運営をしなければ仕方がないと思う。できれば自民党単独で」


「自公の連立では無く、ですね」


「アタシはそう思ってる。それで岸田総裁になったんだけど、その内閣人事にはちょっとガッカリ」


「何がですか?」


「アタシは高市氏を官房長官にして欲しかった。これはすぐに始まる総選挙に向けて」


「と言いますと?」


「岸田氏ってハッキリ言って地味でしょ?大人しいと言うか存在感が無いと言うか。そこを補完するには高市氏がピッタリだったのに」


「なるほど」


「幹事長の甘利氏は良いと思う。って言うか二階氏以外なら誰でも良いと言う側面はあるけど」


「御幣のある言い方は止めて下さい」


「総務会長に当選3回の福田氏はどうなのかしら?総務会長は党内をうまく調整できる長老級の政治家が適してるんだけど福田氏は総裁選で中堅若手の有志による「党風一新の会」を設立してるでしょ。本人も世襲議員だし」


「うーむ」


「結局は世襲議員かーい、みたいな顔ぶれに見えるワケよ。アタシとしては」


「官房長官はどうなんですか?」


「松野博一元文科相ね。ごめんなさい、この人はアタシも良く知らないの。でも官房長官ってその内閣の顔みたいなものでしょ?やっぱりアタシとしては高市氏にやって欲しかった」


「総選挙も間近ですね」


「そうね。かなり前に言ったと思うけど、ここ1、2年で日本の未来が決まるかも知れない。特に次の総選挙は大事。マスコミに惑わされずにちゃんと自分の頭で考えて投票しなきゃ。日本が日本である為に」


「そうですね。自分自身が考える事が重要ですね」


「アタシの個人的見解を最後まで読んで下さってありがとうございました」


「ありがとうございました」


「日本が日本である為に!」




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る