第10話 それでも地球は回っている


「はーい、皆さん。こんばんはぁ」


「こんばんは」


「あれ? ハーブティーはどこ? 」


「ある訳ないでしょ」


「えええぇっっっ!」


「そんな、この世の終わりのような驚き方をしないで下さい」


「前回はあったのにぃぃ」


「前回が特別、と言うか異常だったのです」


「あー、イッキにやる気なくした」


「そう言うと思いました」


「何? あんたにとっては想定内って事? 」


「そう言う事ですね」


「だったら、何か対処せんかい!」


「ご冗談を。対処するのは想定外の時です」


「ん? 良くわかんない」


「対処するのは想定外。想定内に対処する必要はありません」


「はあ? 偉い人達がテレビで頭下げる時に言うような事を言わないでよね」


「また御幣がある言い方を」


「そう言えばね。日本に住んでる外国の人が、あれを日本の儀式だと思ってたらしいわよ」


「何をですか」


「だから、正装した偉い人達が頭下げて謝罪する事」


「それを、どうして儀式だと」


「毎日、誰かがやってるから」


「はぁ」


「ちょっとリアクションに困るでしょ」


「そうですね」


「ホントはジョークなんだけど。素直に笑えないのが今の日本の現状と言うか」


「ふぅむ」


「ところで、👆のアンタの発言も問題あるわよ」


「え? どこがですか? 」


「想定内は対処しない、ってトコ」


「あれは、あなたに対する事ですよ!」


「わーってるわよ。これを読んでいる方なら判ると思うけど」


「そうですね」


「それじゃ、そろそろ本題に入りましょっか」


「ハーブティーの件は、もう良いんですか? 」


「良いのよ。アレは、お・や・く・そ・く、だから」


「五輪誘致のように言わないで下さい」


「今年の節分が2月3日じゃ無かったのは知ってるわよね」


「また、いきなり話題を変える」


「今年の節分は2月2日だったのよ。何でか判る? 」


「クイズ番組ですか」


「答えは、ダダダダッ立春の前日が節分だからぁ」


「はい」


「リアクション、薄っ!もっと盛り上げなさい!」


「と言われましても」


「まぁ、最初からアンタには期待して無いわ。要は立春の日がズレたって事ね」


「そうなりますね」


「二十四節気は知ってるわよね? 毎年の二十四節気は国立天文台が天文観測して発表してるのよ」


「え? 毎年発表してるんですか? 」


「そう言う事。日付が変わるのは地球の公転周期が365日ピッタリじゃ無いから」


「おぉ、やっと今回のタイトルに近づいて来ましたね」


「やっとよ。地球の公転周期は365日5時間48分46秒・・・」


「どうしました? 」


「・・喋りすぎて疲れた」


「はぁ? これからタイトルのガリレオさんの話になるんじゃ無いんですか? 」


「ムリよ。もう活動限界だもの」


「だーっ!いくら何でも無責任ですよ」


「はいはい。ガリレオさんは地動説を唱えてイジメられました。おしまい」


「はしょり過ぎ!」


「うっさいわねぇ。ノド乾いたからハーブティー持ってきて」


「結局、ハーブティーかい!」





今回は・・・・・深く考えない




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