操作マニュアル

1. ブックマークにサカロー専用テンプレートを構築し、そのコピーをブックマークバーに貼付ける


 以下のツリー構造を持つ「フォルダ」及び「サブフォルダ」を、ブックマークの適当な場所にテンプレートとして構築します。サブフォルダの名称や種類は一例であり、好みや目的に応じて追加・削除・変更をしてください。



「(小説タイトル)」-「公開ボタン」

          -「構想ボタン」



    「公開ボタン」- ※開始時はサブフォルダ無し


    「構想ボタン」―「テーマ」

            「キャラ」

            「ワールド」

            「プロット」

            「エンディング」

            「ヘルプ」

            「フリーメモ」



 それぞれのサブフォルダには、個々の作者ポリシーによってさらに細分化したサブフォルダが必要になる場合があります。もちろん中身はまだ空白です。


※ご注意 サカローではできるだけ大量のサブフォルダがあったほうが、発想が刺激されます。その理由は後述します。



「テーマ」―「表のテーマ」

     ―「対立アンチテーマ」


「キャラ」―「主人公サイド」

     ―「敵サイド」

     ―「モブ」

     ―「イメージ資料ブックマーク」


「ワールド」―「学校」

      ―「会社」

      ―「住む街」

      ―「住む国」

      ―「スキル設定」

      ―「イメージ資料ブックマーク」


「プロット」―「起」「承」「転」「結」または、

      ―「序」「破」「急」または、

      ―「破望段踊・山転勝帰」……等


「エンディング」―「テーマ対応エンド」

        ―「伏線回収エンド」

        ―「ほのぼのオチ」

        ―「どんでん返し」



 あらかじめテンプレートを作っておけば、新しい小説を立ち上げたとき、ブックマークバーにコピペするだけで準備が整います。また、貴方が独自に作成したテンプレートは、貴方という作家だけの財産となるでしょう。ここに挙げた例はいわゆるラノベに類する小説のためのテンプレですが、それ以外の作家のかたでも、時代小説やノンフィクションであっても自作にて応用できるでしょう。それがどんなものになるか、私には想像もつきませんが。


 もちろん、ツールやテンプレに束縛感を持つかたは、無理をする必要はないと思います。しかし、有名スポーツ選手のように、「真の自由」とはたいていの場合、型から外れることではなくて、自分が選んだ型や創った型に自らハマっていくことだ、と私は信じています。



2. 「構想トップ」ページと各構想コンセプトエピソードを書き、保存と登録ブックマークを繰り返す


 カクヨムで、新しい小説を作成 → 「構想トップ」というタイトルをつけます。これを登録した「構想トップ - カクヨム」を、サカローのメニューの順序として構想ボタン内の先頭に移動ドラッグしておきます。


※ご注意 サカローは出来るだけ各タイトル名を短くするほうが効率的です。


 続けて、構想用コンセプトの各エピソードを書き、各タイトルには進捗プログレスをその度合いを表した数値または記号を補足します。それぞれ内容を思いついただけ書いたら、保存と登録。登録する場所は先ほど作った構想ボタンのうち、適切だと思うものを選択、「完了」します。

 これを、自分が納得するまで繰り返します。


※ご注意 よくあるうっかり保存ミスにご注意ください。


 わざわざ進捗プログレスタイトルにする理由は、自分の予定タスクを可視化(外化)することで、執筆の意欲を自ら煽るための効果を狙っています。第一章の例題ではその度合いに「パーセント」を使いましたが、私自身は実際にはランクを表す別の記号を使っています。これもお好みでどうぞ。


※ご注意 ある構想や設定が、どれくらい考えを詰めれば充分なのか、という判断は、作家本人にしか判りません。したがって進捗プログレスおよび進捗プログレスタイトル設定は、決して自動化できません。


 なお、構想用コンセプトエピソード本文の書き込みはすべてアイデア段階なので、ちゃんとした文章である必要はありません。短いタイトルさえあれば、本文は1語だけでも1行だけでも充分だと思います。



3. 各エピソードを書き進めたらそのタイトルも変える


 あるエピソードを書き足したり、書き換えたりしたら、そのタイトルも変えます。進捗プログレスの度合いも変えておきます。


 ただし、ブックマーク名は変わらないので変更する必要があります。


 その変更の手順は、クロームの星印 → ブックマークを編集 →  → 、星印 → もとのブックマークがあったフォルダを指定 → 完了。

 これで、マネージャを使わずとも、変更されたタイトル名でブックマーク名は簡単に変更されました。タブ名の変更は保存した時点に自動で行われています。



4. 「公開トップ」ページと各公開リリース用エピソードを書き、保存と登録を繰り返す


 「構想トップ」ページと同様に、「公開トップ」ページを作成し、保存、公開ボタンに登録します。これで公開ボタン内に「公開トップ - カクヨム」というブックマークができました。

 続けて、公開リリース用の各エピソードを書き、各タイトルには必要ならば進捗プログレスを補足します。それぞれ内容を思いついただけ書いたら、「保存」し、先ほど作った公開フォルダを選択、登録。

 ある公開用リリースエピソードが未完成だと思ったら、進捗プログレスタイトルにしてもよいでしょう。


 小説全体の各エピソードのページを行ったり来たりして書き直しするタイプのかたは、サカロー全体を導入しなくてもこの4.の作業だけで執筆がものすごくはかどると思います。



5. そして公開リリースへ……


 バーの各ボタンを左クリックして現れるメニューから、マウスポインタを移動し、フォルダ階層を自動展開ホバーして見てください。


 ブラウザしか使っていませんが、すべての書きかけ小説と構想コンセプトとその進捗プログレスが俯瞰できます。

 改善するべきタスクエピソードまで1クリック、メニューの中のドラッグ移動だけで整理も自由自在です。

 しかも、サブフォルダを右クリックして出るポップ画面から、サブフォルダごとにブックマークをすべて同時に開くと、さらに効率アップとなります。


※お勧め いま開いているものの他に、新たなブックマークだけ開きたい場合は、メニューからタブ表示欄の空白へドラッグします。このテク、便利です。


 この、「アイデアの入力を促すタイトルをつけた未完の文書エピソードを、ブラウザの自動展開ホバーする自作テンプレート・ツリーにブックマークする」方法は、サカローの中核コアとなる「ホバー発想法」でもあります。構想に詰まったときはこれを眺めるだけで、何か浮かんでくるかも知れませんよ。


 サカローの基本的な使い方は以上です。

 後は、個人の執筆スタイルに合わせて、構想を参照及び練り直ししつつ、本編を書き続け、公開を目指してください。サカローはきっと、そんな貴方の力になれるはずです。


 さて、次回の用語集を挟み,次章ではホバー発想法とサカローの妥当性について解説したいと思います。



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