第38話 冬休みの予定

「もうすぐ二学期も終わりですね。冬休みは何処かにお出かけしたりしますか?」


 担任の先生は『私は年末と三が日しか休みないし、何処にも行く予定も無いんだけどね』と考えてる。先生って休み少ないんだね。


「オレはジッチャンのウチに行くんだ!」

「僕は家族と旅行で京都に行きます。」

「わたくしはお父様が北海道の海鮮が食べたいそうなので~そこに行くと思いますわ~」

「ウチは普通の家だからな、旅行に行く余裕は無いんじゃないかな。」


 皆旅行に行くんだな。ボクはどうしようかな?お仕事は・・・年末が凄い沢山スケジュール入ってたから、行くなら年始だね。そういえば遊園地とか動物園に行ったこと無いかも。お母さんと行ってみようかな。


「年明けにランド行ってみようかな。」

「まぁ!夢の国に行きますの~?是非わたくしも一緒に行きたいですわ~」

「え?北海道は良いの?」

「そんなのお父様だけで行けば良いのですわ!」

「そんなの・・・」

「海鮮よりユリちゃんですわ!」

「一応、両親に行って良いのか聞いてね?」

「もちろんですわ~」


 ミヤビちゃんはガチ百合さんなので凄いグイグイ来る。小1でコレなのでもう手遅れかもしれない。でも思春期を迎えたら男子に興味でるかもだからどうなるかわからないな。


「えー!ユリちゃんランド行くの?オレも行きたい!でもジッチャンの家行かないとお年玉が・・・」

「くっ!京都旅行がなければ・・・」

「ランドかぁ。それくらいなら行けるかな。」


 みんなもランド行きたかったんだ、そうだよねランドだもんね。シーも行ってみたいけどまずはランドだよね。ユニバーサルなのも興味があります。


「じゃあ俺とユリちゃんとミヤビちゃんでランド行くって事で良いかな?」

「良くありませんわ~折角のわたくしとユリちゃんのデートですのよ!」

「え?君たちそうゆう関係だったの?・・・それは邪魔できないね!分かった、俺は身を引くよ。」

「分かってくださって嬉しいですわ~」


 公太朗が『リアルでも百合ってあるんだな!初めて見た、興奮して来た!』とか考えている。ちなみに他の子達は思考とセリフが一致してるから読む必要があまりない。


 女性同士の恋愛を否定はしないけど、ミヤビちゃんが将来男子を好きになる可能性がある内は止めたほうが良いと思う。


 というわけで、年末のお仕事を片付けて年明けにいっぱい遊ぼう! 

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