第7話 いつの時代に戻りたいか

太郎は悩んだ。


結局結婚はしなかった。


いやできなかった。


さまざまな人を好きになった。


なんでこんな人生になってしまったんだろう。


好きな人と結婚して、子供ができて、子供が成長して、結婚し、孫が生まれ、親族に見守られながら死んでいく、そんな人生を歩みたかった。


月並みなのかもしれないが、そんな思いをもっていた。


そんなことを思い過ごしていたら、空から鍵が降ってきた。どこからともなく声が聞こえてきた。


神?「そなたの思いを聞き入れた。その鍵を使えば、過去に戻ることができやり直すことができるぞ」


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