第9話 team MAK 吐け!

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 ◆ ◆ ◆


K「白状しろ。何故、彼女にあの場所を教えた?」

M・俺「何のこと?」

K「知らばっくれんじゃねぇ!」

M「そうか、会えたんだね。良き良き」

俺「この間、出張帰りの電車で会ったんだよな」

M「で、久々に話してどうだった?」

K「どうもこうも有るか、逆にどうしろって言うん

 だよ、馬鹿どもが……勝手に来て佇んで帰りゃい

 い話だろ」

M「そうだよねぇ」

俺「どうぞご自由に、ってな」


K「ちっ、好きにほざけ! お前らの事もじっくり

 問い正してやる。先ずはお前だ、アッキー。営業

 先の新人ちゃんはどうするのか、今すぐ吐きやが

 れ」

俺「……はぁ?! わ、訳わかんねー話でおれを槍

 玉に挙げるんじゃねーよ!」

M「今更だなぁ。態度からして、もろバレでしょ。

 オレはもう、特急の中で助言したからね」

俺「だ、だからそう言うんじゃなくて……」

K「まーくんの年の差に比べりゃ屁でもねぇだろ?

 何を怖気づいてんだよ、ヘタレッキー」

俺「べ、別に尻込みなんてしてないし、特別な感情

 も……有るわけ無いし……意味わかんねーよ!」

K「ウダウダしてるとあっという間に奪われんぞ」

俺「っっ!」

M「大丈夫だよ、けんちゃん。カホカノちゃんとの事で悩んだ

 オレに『誰も年の差カプおまえらなんて見てねーよ、自意

 識過剰か』って言うくらいだから、余裕綽々で

 堂々と胸を張ってぶつかる作戦を練ってるって。

 ねぇ、アッキー?」

俺「う、うぐぎが……ぐぎげ……」


K「ププッ、万が一上手くいったら祝ってやる」

M「クスクス、サクッと砕けてきなよ」

俺「おい、早々におれの未来を潰すんじゃねーよ!

 せめて成就するよう祈れ、アホタレ!」

K・M「あはは、吐いたー!」

俺「やべっ!」


K・M「頑張れよ、ヘタレッキー。べしべし」

俺「……うるせーよ、頭を叩くなボケ」

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